2015年
5月
31日
日
2つの日常で蓄積した心身の疲労を癒すべく、今年も旅に出ました。今年は、成田発のバンクーバーからカナディアン・ロッキーを巡る旅です。
3,000m超の山々の麓へということで、初夏とはいえ、防寒対策ばかりに気を取られていましたが、降り立ったバンクーバーは、初夏の陽光に包まれていました。
グランビルアイランドのヨットハーバーの見えるレストランでランチを。バンクーバーの青い空と海に出迎えられて、小さな旅が始まりました。
2015年
5月
08日
金
15年くらい前、フランスでは5月1日にスズランを贈ると幸福が訪れると言われていると雑誌か何かで読んで、小さな鉢植えのスズランを買ったことがありました。
小牧の庭に、そのスズランの鉢植えを植えましたが、土壌や環境が合わなかったのでしょうか、いつの間にか消えてしまいました。
富岡の実家のスズランは、祖父が植えたのでしょうか、毎年少しずつ増えて、今年も可憐な姿を見せてくれています。
「幸福」というのは、目に見えるものではなく、また、そこにあっても気づかないものですが、きっと、形にしたとしたら、このスズランのように美しくも儚いものなのかもしれません。スズランの花を見つめていたら、幸せな気持ちがそっと湧き上がって来た朝です。
2015年
5月
06日
水
あっと間にゴールデンウイークも最終日となってしまいました。明日からの仕事に備えて、今日中に富岡に戻らなければなりません。
一つの日常から、別のもう一つの日常に戻る日、咲き始めたアンジェラがそっと見送ってくれました。
ほとんど世話をしてあげることが出来ませんでしたが、今年のアンジェラもこれまでのように可憐で優しい花を咲かせてくれました。
アンジェラと共に過ごしてきた歳月の重みを感じながら、二つの日常を持つ「今」を精一杯生きていかなければ・・・。また8日の深夜には、アンジェラの香りに包まれることが出来るのですが、少し切ない連休の終わりの日です。
2015年
5月
02日
土
ゴールデンウイークに読もうと、久しぶりに仕事関連以外の書籍を購入しました。日経新聞4月26日朝刊の山崎佳代子さんの「言葉の蛍たち」という記事を読んだのがきっかけです。
「ベオグラード日誌」・・・旧ユーゴスラビアの空爆下の市民の日常を綴ったもの。詩人であり、ベオグラード大学文学部教授である山崎佳代子さんの「ベオグラード日誌」の冒頭には次のような「言葉」が綴られています。
「静けさを両手に受けとめることが、今までにないほど、大切なときがやってきた。
黒い岩肌を伝う水の音、山鳥の囀り、森を吹きわたる風、栗鼠の呼吸、月の運行、胡桃のように大粒な星の光、そして海、子供、男と女・・・。その言葉ひとつひとつに胸をひらくことが大切なときが還ってきた。ますます精巧な武器や機械に人間が囲まれてしまった今、という時代だからこそ」
戦火が再び遠いものではなくなりつつある今、この「ベオグラード日誌」に綴られた日々を読み進めていくつもりです。