2014年

4月

30日

「僕の夢」

  リヤドロの「僕の夢」が私のもとに。とっても楽しい夢をみているのでしょうか、微笑みながら眠っている「僕」に小鳥が毛布をそっと掛けてくれています。見ているだけで何だか幸せな気持ちになってくるようです。どこに置こうかしら・・・と迷いましたが、結局、軽井沢のリビングの暖炉の上に置くことにしました。でも、誰もいないことが多い軽井沢、ひとりでは寂しいかしら。

 でも、大丈夫。同じシリーズの「私の夢」というのがあるようなので、暖炉の左スペースを空けておきました。しばらくの間、ひとりで待っていてね。「僕」とともにあるべき「私」はきっとどこかにいるはずだから。

 「僕の夢」の隣に「私の夢」が並び、「僕の夢」と「私の夢」が重なり合った時、家族が待ち望んでいることが現実になるかもしれない・・・そんな予感がする今日は、夫と私の結婚記念日でした。

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2014年

4月

28日

ユキザサ

  今年初めての軽井沢です。観測史上最高の99センチの積雪があった2月、4月になっても、まだ場所にはよっては雪が残っているところもあるのでお気をつけくださいとのお知らせが町からありました。いつもの散歩道で雪が残っていたのは、長倉カフェ前を流れる川の日陰の場所だけでした。

 4月も下旬ですが、桜がようやく咲き始め、待ちに待った春が軽井沢を包みこもうとしています。ウバユリもようやく芽吹き、スミレも可憐な花をつけ始めました。厳しく長い冬、ふかふかの落ち葉に守られた凍土の中で、植物たちがその命を育んで来ました。

 今年も、名前を知らない様々な植物たちとの出会いが待っていてくれるはずです。笹のような葉に小さな蕾を無数につけたこの植物も、夏には他の植物の影に隠れてしまってこれまで気づきませんでした。「ユキザサ」という名前にもようやく辿りつくことが出来ました。

 やがて雪の華のような花を咲かせ、青い実から真っ赤な光沢のある実へと熟していくユキザサと共に過ごす時間を持ちたいものです。

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2014年

4月

23日

薔薇

 薔薇の花をいただきました。無機質な空間に華やかな彩りが拡がっただけではなく、芳しい香りに事務所が包まれています。美しく華やかな花姿と色合い、そして、この芳香にどれだけの人が魅せられて来たでしょうか。

 薔薇のピンクグラデーション、ほとんどワインカラーといってもいいほどの濃い色から優しいほんのりピンクの薔薇達です。色だけでなく花の形も様々、2万種以上もあるといわれている薔薇、その中で出逢うことが出来るのはほんのわずかでしかありません。

 多忙な日々が華やかな彩りと芳しい香りに包まれ、至福の時に変わりました。「素敵な薔薇をありがとう。」そういえば、もうすぐ5月。我が家の薔薇も、もうすぐ花の時を迎えるはずです。

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2014年

4月

17日

カリンの花

 実家の玄関の脇で、朝は「行ってらっしゃい」と見送ってくれ、夕方は「お帰りなさい」と出迎えてくれるカリン。落葉樹のカリンも長い冬から目覚め、ようやく芽吹き始めたのがついこの間だったように思えますが、あっと言う間に花芽をつけ、気がつけば花盛りとなりました。

 今年は2月の大雪の影響でしょうか、去年より10日ほど花の時が遅いようです。待ちに待った花の時は短く、気をつけていないと見過ごしてしまうかもしれません。短いのは花の時だけではないようです。今年ももう4か月が過ぎようとしています・・・。

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2014年

4月

15日

時空を超えて

 春を告げる花々が野にも山にも里にも咲き揃うこの季節、可憐な乙女のような春の花々の中にあって、一風変わった雰囲気と存在感を醸し出しているのが、モクレンの花です。これまで気になってはいたものの、こんな風に近づいて見たのは初めてかもしれません。じっと見ていたら、摩訶不思議な世界に迷い込んでしまったような夕刻です。

 それもそのはず、何とモクレンは、1億年も前から、このような花姿で咲いていたと言うのですから、不思議以外の何物でもありません。太古の時代から時空を超えて咲き続ける妖しくも馨しいモクレン。私の中に残っているまだ人間ではなく違う生物だった頃の遺伝子が、この花との邂逅へと導いてくれたのかもしれません。時空を超えて咲き続けるモクレンが、春の儚さと共鳴していくようです。

 

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2014年

4月

13日

薄紫に

 植えたはずもない場所が一面ツルニチニチソウの薄紫の花で覆われています。もう10年以上前に庭の片隅に植えた記憶はありますが、いつの間にか庭を飛び出して、門扉の前の植栽スペースはこの季節、ツルニチニチソウの独壇場となっています。

 盛りを少し過ぎた優しい薄紫の花達が、この場所で静かに花ある暮らしを楽しんでいた日々を思い出させてくれました。ここでの花ある暮らしも何だかずいぶん遠い日の記憶になってしまったようで、少し淋しい花曇りの日曜日です。

 コニファーの周りを見ると、そこにもツルニチニチソウが繁茂しようとしています。私も、ここでの暮らしに加えて、もう一つ実家のある群馬での役割と暮らしを得ました。ツルニチニチソウのように逞しくも可憐に生き抜いていかなければ・・・。

 

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2014年

4月

06日

ほんのり桜色

 春の訪れは、駆け足になってみたり、足踏みをしてみたり、時には後戻りしてみたりと、気紛れな春の妖精の気分次第なのでしょうか。そうこうしながらも、春爛漫の季節がやって来ました。

 桜咲く季節、開花から散ってしまうまで、短いようで長く、長いようで短い桜の季節です。今年はどこでお花見が出来るでしょうか・・・。土曜日のお昼近くに、思い立って名古屋城周辺に桜を見に出かけることにしました。

 遠くから桜色に染まった景色を眺めるのも味わい深いけれど、近くで桜一輪の美しさを愛でるのもまた味わい深いもの。緑と桜の中に佇む名古屋城を眺めながら美味しい「さくら御膳」を頂いた後、能楽堂前の枝垂桜をただぼんやりと眺めていました。

 肌寒い一日でしたが、色々な事から解き放たれて、心もほんのり桜色に染まった休日のひと時でした。

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2014年

4月

03日

希望の花

 昨日までまだ蕾だった実家の水仙が一気に花開き始めました。じっと眺めていたら蕾が今まさに花開こうとする瞬間にも立ち会えるのではないかと思えるほどです。

 2月中旬の大雪から雪解けまで長い間雪の下で耐えていた球根たち。いつもの年より遅い開花ですが、今年は、その生命力が一層輝いているように見えます。咲き始めた水仙たちを眺めていたら、チャイコフスキーの「花のワルツ」がどこからか聴こえてきたような気がしました。

 花開いた水仙たちから聴こえてきた「花のワルツ」。春という少し切ない季節は、新しい希望の光を見つける季節でもあることを思い出させてくれました。

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