2013年

2月

27日

夢見る頃を過ぎても

 子育てに追われていた頃、「夢見る頃を過ぎても」という小さな文章を書いたことがあります。その頃想い描いていた未来に今限りなく近づいて来ているでしょうか。それとも、すでにその未来を遥かに越えてしまったでしょうか。時は静かに流れ、「今」はその頃夢見た未来と重なりつつあります。

 夢のあとさきには一体何が待っているのでしょうか。夢を叶えた満足感でしょうか。それとも夢が終わってしまった虚脱感でしょうか。一つの夢を叶えたら、それに満足してしまうのではなく、そこからまた新たな夢を見つけてみたいものです。 そして、叶わなかった夢の数々を拾い集めて、そこから、また新たな夢を紡ぐことも出来るかもしれません。

 夢見る頃は遥か彼方に過ぎ去ってしまいましたが、まだまだ夢を見ることを諦めたくはありません。無機質な空間を彩るデンドロビュームが優しく微笑んでくれました。

 

 

0 コメント

2013年

2月

24日

Spring Ephemeral ~春の妖精~

 今年もまた春の妖精が冬色に包まれた庭に舞い降りて来ました。長い地中での眠りから目覚めた福寿草の花が、春の陽射しをうけて黄金色に輝いています。Spring Ephemeral、儚くはかない春の植物達の命輝く時です。

 地上での生活は、ほんの束の間。それにも増して短い花の時。その命の時の大半を地中で過ごしているからこそ、刹那の輝き、刹那の美しさを見せてくれているようです。今まさに福寿草の命輝く時です。

 この時期、実家の庭であえる春の妖精はこの福寿草だけですが、いつかどこかでカタクリやセツブンソウなどの春の妖精に出会いたいものです。春の遅い軽井沢の森では、妖精たちはまだまだ地中で深い眠りの真っただ中でしょうか。暖かくなったら、会いに行くので待っててくださいね。

0 コメント

2013年

2月

20日

花振袖

 富岡の地元の信用金庫、空きスペースを小さなギャラリーコーナーにしている支店がいくつかあります。東富岡支店は、入口のすぐ横がギャラリースペースになっています。これまで、トールペイントや編み物などハンドメイドの作品が展示されているのを見せていただいています。

 今回は、押し花アートです。花々の織りなす華麗な世界に、うっとり。まったく趣の異なった10点ほどの作品は、どれも素敵でしたが、この花の振袖に一目惚れしてしまいました。10点全部がお一人の作品なのか、グループの作品なのか不明ですが、この花の振袖は、お名前に「み」の付く方の作品のようです。

 庭に咲く季節の小花達が、こんなに美しく華麗な花振袖に。花振袖の余韻に浸りながら、事務所と現実の世界へと戻ることにしましょう。

0 コメント

2013年

2月

17日

珠玉の言葉 ~渡辺和子さん~

 「置かれた場所で咲きなさい」という本の著者、渡辺和子さんのインタビューが昨日の日経新聞の夕刊に載っていました。修道服姿の渡辺さんの柔和な笑顔に惹きつけられ、インタビューを一気に読みました。86歳の今もノートルダム清心学園の理事長をしていらしゃる渡辺さんの珠玉の言葉です。

 「どんな場所に置かれようとも、仕方がないと諦めるのでなくて、自分なりに花を咲かせようと努力すれば自分が幸せになり、周囲も幸せにできる。人間は一人格として自分で幸せを生み出す力があるのです。もちろん、どうしても咲けない日もある。そんな時は下に下に根を張っていけばいい。そうすれば次に咲く花は以前と違う美しい花になります。」

 自分の幸せは、周囲の人が幸せになることと、最近やや自己犠牲的に考えるようになってきた私は、本当は疲れ果てていたのかもしれません。自分がまず幸せにならなくては、周囲を幸せにすることなど出来るはずもないことに気づかされました。

 そんな素敵な言葉を頂いた次の朝、小牧の庭の大きく育ったエリカに今年もまた無数の蕾や花が付いていることに気づきました。植物も置かれた場所で懸命に咲いています。『Bloom where God has planted you』

 

0 コメント

2013年

2月

16日

For Good Sleep ~サシェ~

 長男からの誕生日プレゼント、何がいい?とメールをもらってからしばらく考えていましたが、今年は「枕」にしました。睡眠の大切さを思い知らされた今年は、迷わず「枕」です。良質な眠りへと導いてくれる「枕」と思い込んだだけで、朝の目覚めが快適になったような気がするから不思議です。

 そんな自己暗示を更に深めてくれるのが、安眠のためのサシェ(香り袋)です。リラックス効果があり、神経過敏、緊張や不眠に効果的と言われているラベンダー、心を穏やかに保つカモミール、疲労回復効果のあるタイムなどが詰まっています。

 ハーバルハウスで購入したこのサシェ、ピュアホワイトの薄生地に白い花刺繍、見ているだけでもとても穏やかな気分になります。穏やかな眠りへと導いてくれるサシェと新しい枕の相乗効果で、寝つきが悪かったり、夜中に目覚めたりといった睡眠の悩みから少しずつ解放されていくような気がしています。

 午後3時以降にカフェインのある飲み物を飲まないようにすることも、私にとって安眠の条件ですが・・・。

0 コメント

2013年

2月

15日

For Good Sleep ~カモミール~

 記憶にある限り、初めてかかったインフルエンザ。なぜ今年かかってしまったのでしょうか。いつもと違うことを何かしたかしら・・・と少し考えてみました。

 年末年始休暇はほとんど毎日、大晦日も元日も、朝の3時~4時に起床していました。そして、家族が起きてくる時刻まで、11月発表の「宿題」に取り組んでいました。夜の疲れた時間帯よりも、朝の時間帯の方が能率が上がるはずと、毎日張り切っていました。

 好きなことなので、疲れはあまり感じていませんでした。でも、今にして思えば、どう考えてみても睡眠不足です。免疫力が低下し、インフルエンザに罹ってしまったようです。

 それに気づいてから、何よりも質の良い睡眠をと心がけています。とはいえ、若い頃に比べて、睡眠力が低下しがちな今日この頃です。質の良い睡眠へと導いてくれる様々な物に力を借りています。

 まずは、就寝前のカモミールティー。休日は、ハーバルハウスで購入したカモミール茶葉をゆったりとポットで抽出して頂いていますが、ウイークデーは、お手軽ティーバッグで。大き目マグカップでたっぷり頂くカモミールティーは心地よい眠りへと導いてくれるようです。

 

0 コメント

2013年

2月

13日

雪の朝

 先週の水曜日も雪の一日でしたが、今日もまた雪の朝になりました。朝起きると、天気予報通りの雪、庭一面が雪に覆われています。雪は明け方に止んだのでしょうか、薄らとした青空が広がろうとしていました。

 体の芯が痛いほどの寒風吹きすさぶいつもの朝より、何だか少し柔らかな寒さです。湿度のある寒さだからでしょうか。朝食前に庭の雪掻きをすると、体の芯から温まってきました。

 見上げれば、薄らとした青空がだんだん色濃くなってきています。雪に埋もれたロウバイの花に朝陽が射し始めました。黄色いつやつやした花と真っ白な雪が輝いているようです。でも、その輝きもほんのひととき、お昼には、雪の気配はどこにもありませんでした。

0 コメント

2013年

2月

11日

寒椿

 春日井の緑化植物園、この時期は梅林にばかり目が向いてしまいますが、隣接する傾斜地に椿園が造られています。先週は、足を踏み入れなかった椿園を昨日は散策してみました。

 椿というと、八重咲きで華やかな乙女椿をイメージしてしまいますが、お茶のお稽古をしていた頃は、茶花の侘助をまず最初に思い浮かべていたような気がします。お茶のお稽古も、和の趣もすっかり遠くなってしまった今、椿園の散策は、遠く懐かしい世界を思い出させてくれました。

 阿修羅、不如帰、万華鏡、太郎冠者などジャパネスクな品種名にも圧倒されてしまいます。花は、葉の陰に隠れるようにひっそりと咲き、控えめな美しさとその存在感に圧倒されました。奥ゆかしい美しさ、久しぶりにそんな言葉を思い出させれくれた椿園の散策でした。 

 

0 コメント

2013年

2月

10日

紅冬至に

 三連休の真ん中の日曜日は、青空の一日になりました。空気は冷たいけれど、この青空の中を久しぶりに歩いてみたくなりました。ただ歩くだけでも、もちろん心と体の栄養になるのですが、寒い中の散歩には、ちょっとしたプラスアルファが欲しくなってしまいます。

 散歩に、くつろぎのティータイムと美しい花々がプラスされれば、至福の時に・・・ということで、先週に続いて春日井緑化植物園に足を運びました。園内のハーバルハウスで焼き立てスコーンにフルーツの付いたハーブティーを頂いた後、梅の最初の一輪を探しに梅林へと急ぎました。

 先週だいぶ蕾は膨らんでいましたが、一週間で劇的に開花というわけにはいかなかったようです。でも、たった一輪、極早咲きの紅冬至の最初の一輪に今年もまた出合うことが出来ました。花と私、それぞれの一年を過ごし、ここで再び出合えたことは、何と有り難いことでしょう。

0 コメント

2013年

2月

09日

伝統の陶花と

 昨日の深夜、長野経由で小牧に帰宅しました。長野駅は雪がちらついていて、寒さが身に浸みる夜でした。暖かい「特急しなの」に乗り込むと、疲れと眠気が一気に襲ってきました。それでも、金曜日中に帰宅すれば、土曜日の朝を小牧で迎えることが出来ます。土曜日半日を移動に使うよりは、時間を有効に使うことが出来るはずです。

 そして、今日土曜日。溜まった家事を一気に済ませ、ゆったりとした休日を過ごすことにしましょう。春とは名ばかりの寒い一日、ロイヤルドルトンの陶磁器の薔薇が、飾棚の中からそっと微笑んでくれました。

 イギリスの仄暗い冬の日々に華やかさを与え続けて来た伝統の陶花、その端正な美しい姿を眺めていると、抱え込んだ様々な事からもしばし解放されていくようです。今日は、この美しい薔薇の花籠を眺めながら、家族と共にティータイムを楽しみました。

0 コメント

2013年

2月

07日

シクラメン

 この冬は、シクラメンを買いませんでした。お花屋さんで、シクラメンを見かけても、何だか心が動かなかった日々。自分自身の心も枯葉色の冬の街に閉じ込めてしまっていたのでしょうか。多忙な日常の中に埋没してしまって、感性をどこかに置き去りにしてしまったのでしょうか。

 日曜日、春の気配に誘われるようにして出かけた植物園の温室内の寄せ植え花壇。沢山のシクラメンがそっと微笑んでくれました。置き去りにしていた優しい色彩が、私の中に蘇って来ました。 これから始まる1年間で最も多忙な1ヶ月間。優しい色彩を忘れずに過ごして行きたいものです。

 

0 コメント

2013年

2月

04日

If I were a bird

 色々な場所で、鳥を見かけることはあっても、あっという間に飛び立ってしまうので、その姿を残すことはなかなか出来ない鳥。その念願の鳥の姿を、日曜日に行った春日井の植物園の池の畔でようやく残すことが出来ました。

 もし、私が翼を持った鳥だったら、群馬と小牧をあっという間に往来して離れた二つの日常をその翼で一つにすることが出来るのに・・・。翼を持った鳥になって大空を駆け抜けたい。そして、二つの日常を一つに繋げたい。

 今の私の立場を天命と理解してくれ、不自由な生活も厭わず、私の愚痴さえも包み込んで励ましてくれるBetter Halfのもとへ、飛んで行けるのに・・・。と一瞬センチメンタルになってしまいました。でも、本当は、この距離感もなかなかなものです。忘れていた大切なものを思い出させてくれるほど良い距離かもしれません。

0 コメント

2013年

2月

03日

蕾膨らんで

  明日は立春、冬色に包まれた街のどこかに春の気配はないものかしらと久しぶりに春日井緑化植物園に足を運んでみました。金曜日の夜から昨日の朝にかけての雨が暖かさを運んで来てくれたためでしょうか、午前中だというのに、植物園は、家族連れで賑わっていました。

 でも、園内はまだ冬色が支配しています。水仙の葉は大きく育ってきてはいるものの、花芽はまったく見られません。少しだけでも春の気配はないものかしら。そういえば、極早咲きの梅の蕾がそろそろ膨らむ頃です。植物園の東の端にある梅林へと急ぎました。

 昨年は、ようやく10日過ぎに最初の花が開いた極早咲きの梅の紅冬至ですが、今年は、今にも花開かんばかりに蕾が膨らんでいます。厳しい冬を越え、膨らんだ紅冬至の蕾達。この蕾達に負けないように、私も2月3月を乗り切っていかないと。

0 コメント

概要 | プライバシーポリシー | Cookie ポリシー | サイトマップ
Copyright(C)2011 Green Pallet KARUIZAWA by Kayo Hayashi.All Rigths Reserved.