2012年

3月

26日

黄水仙

 実家の庭の奥まった場所に水仙の蕾が膨らんでいるのを見たのは、かなり前でした。ご近所の庭にも通りすがりにも、色々な種類の水仙が咲いているのを見かけるようになり、そういえば、庭の水仙も咲いているはずと、夕方、庭の奥を見てみました。

 ワーズワースが「黄金に輝く」と詠んだ黄水仙です。明るい希望の光のような黄水仙を今日見ることが出来たのは、偶然ではないはずです。黄水仙に希望と勇気をもらって、明日という日を迎えることにしましょう。

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2012年

3月

25日

毅然として

 小牧での久しぶりの週末です。昨日の夕方、ようやく春めいてきた桃花台の緑道を散歩しました。公園の桜の木も、まだ固いものの、蕾らしきものをつけています。そういえば、もう3月も最終週です。

 春の気配を全身に感じながら散歩をすれば、蓄積された疲労も少しずつ飛んでいくようです。抱え込んだ様々なものからしばし解放され、ただ歩くことだけに神経を集中させて・・・。

 途中、紅色の椿が目に飛び込んできました。同じ乙女椿でも、実家のピンクの乙女椿とは全く違った風情です。毅然とした美しさというのでしょうか。吹く風にも微動だにせず毅然としている紅色の乙女椿です。「毅然として」・・・今の私に一番足りないもの、そして一番必要としているもの。

  

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2012年

3月

24日

枯葉の中から

 母が、しばらく前から「今年は寒かったから、クリスマスローズが半分くらい枯れちゃったみたい・・・」と心配していました。私も気にしつつも、忙しい日々が続いていたため、宿根草なのにそんなこともあるのかしらと思っていました。

 昨日、今にも雨が降り出しそうな朝、枯れ葉に覆われているクリスマスローズの花壇を覗いて見ました。確かに、一見半分以上枯れ葉に見えるクリスマスローズですが、よく見ると枯れ葉の中でしっかり蕾をつけています。蕾だけでなく一輪はしっかり花開いていました。

 枯れ葉を端から端まで全部切り取ると、いつもの年以上に元気なクリスマスローズの復活です。白、紫、白と紫が絶妙な混色の花々、どの花も美しいけれど、その中から、シックな紫の花をカメラに収めました。葉裏や茎の紫と花色が美しいハーモニーを奏でています。

 大きな葉は自らは枯れ果てながらも覆いとなって、地中から出はじめた新芽を寒さや乾燥から守ってきたのです。大切なものを命がけで守ろうとする自然の力、母なる力に畏敬の念を抱いた朝でした。私もそんな母なる力を持って、これからの難局に立ち向かって行く覚悟をしなければ・・・。

 

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2012年

3月

21日

虹色

 心身の疲れを溜めこまないように気をつけてはいるものの、気がつくとたっぷりと溜まっている疲れ。そんな心身の疲れを癒してくれるお気に入りの場所に今年になって出合うことが出来ました。

 「リラクゼーションあんどう」さんで、私は、整体をしていただいていますが、もう少し暖かくなったら、リンパマッサージをお願いしようと思っています。体の疲れは整体やリンパマッサージですっきり。心の疲れは、ハンドメイドの綺麗な色のパワーストーンのアクセサリーなどを眺めてうっとり。

 伺う度に、店内のディスプレイが変わっているのも楽しみの一つです。今日は、カラフルな小瓶に目が釘づけになりました。虹色のような小瓶達は、見ているだけで、幸せ気分ですが、あんどうさんでは、カラーセラピーに使用するとのことです。さて、今の私の選ぶ色は、虹色の中のどの色でしょうか。

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2012年

3月

19日

3月の妖精に

 ようやくほっとできる日々が帰ってきました。連休の谷間の今日は、事務所の玄関に3月の造花アレンジを。3月を象徴する花々はたくさんありますが、今年は、白のクリスマスローズを3月の花に。

 従妹がプレゼントしてくれた若草色に白い花々をトールペイントしたバッグをフラワーベースにしてしまいました。それだけでも十分かもしれませんが、無機質な雰囲気の事務所に敢えて小さな花の精を連れて来ました。

 小さな花の妖精とクリスマスローズが、穏やかな4月へと導いてくれますように。

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2012年

3月

17日

乙女の祈り

 昨夜、本当に久しぶりに実家のピアノを弾きました。随分長い間、鍵盤にも触れていませんでしたが、古い記憶をたよりに「乙女の祈り」を弾いてみました。頭の中の記憶というよりも、手の記憶なのでしょうか、自然と指が動いたのには驚きました。

 自分自身が奏でている「乙女の祈り」が、少し遠くに響いているように感じました。日常の様々な事から解き放たれ、無心というか、無我というか、忘れていた懐かしい感覚を味わうことが出来ました。

 また、これから時々ピアノを弾く時間を持とうと思います。再びのピアノデビューを、小さな妖精とアマリリスが見守っていてくれました。妖精の存在を信じ続ける乙女の心をいつまでも忘れずに。すっかり大人になった私の「乙女の祈り」を、昔とは違った音色で奏でたいものです。

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2012年

3月

16日

花の切手

 今日、郵便局に80円切手を買いに行きました。記念切手と通常の切手、どちらにしますかと尋ねられ、記念切手をお願いしました。何種類かの記念切手の中から、選んだのは「季節の花の切手」です。

 スミレ、薔薇、ハナミズキ、ムスカリ、ポピーが、まるでボタニカルアートのように描かれています。こんな美しい切手を見ていたら、誰へともなく、何だか無性に手紙を書きたくなってしまいました。

 真っ白な封筒にカラフルなポピーの切手は、明るい便りに。萌黄色の洋封筒に白いハナミズキの切手は、大人の雰囲気いっぱいです。未晒しの和紙の封筒にスミレの切手は和の趣を。ムスカリは、淡いブルーの封筒と同系色の濃淡で。そして、華やかなピンクの薔薇。敢えてシックなシルバーグレーの封筒に貼ってみましょうか。

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2012年

3月

14日

ラベンダー色に

 今日はホワイトデーです。そういえば、日曜日にちょっと早いけどと夫からラベンダー色の小さな箱を貰っていました。洋菓子店のガトーショコラでした。ガトーショコラが美味しかったのはもちろんですが、ラベンダー色の丸い小箱に目がハートです。

 ラベンダー色・・・、色彩の作り方とか、色の三原色とか、色彩の法則があったかと思いますが、私のイメージの中のラベンダー色は、どんな風に作られるでしょうか。優しく甘~いピンクに、クールなブルーをほんの少しだけ混ぜてみましょう。sweet & coolなラベンダー色の出来上がりです。

 甘すぎず、冷静すぎず、甘さと冷静さとを兼ね備えたラベンダー色に凛とした美しさを感じます。週末には、夫が群馬にやって来ます。ラベンダー色の小箱のお礼を言いましょう。あら、箱ではなくてガトーショコラのお礼でした。

 

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2012年

3月

13日

陽光のなか

 実家の庭のクロッカスが花盛りとなりました。ここしばらく毎朝、いつ咲き始めるかしらと見守ってきましたが、蕾のままでなかなか花開きません。夜遅くなってから帰宅する日々が続いていたため、朝しか見ることが出来ませんでしたが・・・。

 今日は、お昼に帰る時間が少しありました。気温は真冬並みに低いものの、陽射しに春を感じることが出来る一日。春の陽光を浴びて、朝には蕾だったクロッカスが一斉に花開いています。

 鮮やかな黄色い花に陽光が降りそそぎ、そこだけ黄金色に光り輝いているように見えました。黄金色に耀くクロッカスに負けないように、私も元気に3月を乗り切って行きたいものです。

 

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2012年

3月

11日

脆く儚く・・・

  今日は青空の日曜日になりました。1年前の今日の記憶は、昨日のことのように鮮明なのに、どんな天気だったのかはまったく覚えていません。鮮明なのに色彩はすっかり失なわれていてモノクロの記憶しか残っていません。

 大きな揺れに動揺し、子供の頃の避難訓練以来、初めて事務所の机の下にもぐったり、外に避難したり・・・。でも、それは、ほんの小さな始まりでした。12時間ほどの停電の後に知った事実のプロローグに過ぎなかったのです。

 悪夢のような事実に戦慄した日々、何も出来ない自分自身に苛立った日々、人間が脆く儚い存在であることを思い知った日々、脆く儚い存在でありながらも、懸命に生き抜いていく人々から大きな力をもらった日々。

 そして、今。脆く儚い人間という存在であることを脳裏に刻み込み、今日という日を精一杯生き抜いていかなければと思っています。ようやく開き始めた白梅の花も、今を懸命に生きているようです。脆く儚い命を大切にしながら。

 

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2012年

3月

10日

薔薇色って

 昨夜、最終の東海道新幹線で帰宅しました。深夜、体は疲れているはずなのになぜか眠気は襲って来ず、車窓に貼りついてくる雨粒をぼんやりと眺めていました。果てしなく続くと思われるような雨、そして闇夜。何だか憂鬱な気持ちになってきました。そんな時、ふと、薔薇色ってどんな色なのかしらと思いました。

 薔薇色の夢や薔薇色の人生などと言うのですから、明るく華やかで美しい色に違いありません。薔薇色というからには、やはり薔薇の花の色でしょう。白薔薇の清楚さと気高さ、赤い薔薇の情熱、黄薔薇の陽気さ、ピンクの薔薇の優雅さ・・・。

 すべての薔薇の花色を兼ね備えいる「薔薇色」は、どう考えても濃いピンク以外ありません。今朝、家にある洋書の表紙の薔薇を見て、薔薇色って、こんな色と納得しました。薔薇色とはほど遠い毎日ですが、せめて薔薇色の夢だけは持ち続けていたいものです。

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2012年

3月

08日

クリスマスローズ

 花を見る時間もない忙しい日々が続いています。でも、そんな時こそ、たとえ一瞬でも、花を想う時を持ちたいものです。ピンクの優しさと華やかさにも包まれてみたいけれど、淡い淡いグリーンに包まれて、穏やかな気分を取り戻すことが出来るとよいのですが・・・。

 日曜日に見たクリスマスローズ。うつむきかげんに咲くその姿にもう一度会いたいと願う今日この頃です。

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2012年

3月

04日

ピンクダイヤモンド

 今日は予報通り雨の日曜日になりました。昨日感じることが出来た春の気配はまた遠くへ行ってしまったようです。まだまだ遠い春ですが、昨日行った植物園の温室は、一足早く春爛漫でした。

 様々な春の花が咲き乱れていましたが、一番春らしいと思ったのがチューリップです。「♪赤白黄色・・・どの花見てもきれいだな♪」という子供の頃からのチューリップのイメージ。

 大人になってからは、そのイメージを遥かに超えた優しいピンクのチューリップが大好きになりました。特に、ピンクダイヤモンドやアンジェリカという品種に心惹かれて、毎年咲かせていたものでした。

 そして、昨日。温室で何年かぶりにピンクダイヤモンドに再会することが出来ました。優しいピンクダイヤモンドに包まれていた頃を越えて、「今」という時を生きている私。心の奥に仕舞いこんだ「優しさ」を久しぶりに思い出しました。

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2012年

3月

03日

紅梅

 昨夜、雨の群馬から長野経由の特急しなのの最終に乗って小牧に帰ってきました。この半年間で一番疲れを感じた夜でした。車で迎えに来てくれた夫が3月の予定について話しているのに、まともに返事をすることも出来ないほどです。車のヘッドライトが映し出す闇の中で、疲労が凝縮されていくような夜でした。 

 疲れを引きずったまま迎えた土曜日、これではいけないと、午後から春日井の緑化植物園に梅を見に行きました。前回は、ようやく咲いた「梅一輪」を探しあてただけでしたが、今日は、3分咲の紅梅が迎えてくれました。遅い春がようやくやって来ました。

 仕事のとりあえずの山を越えた2週間後には、晴れ晴れとした気持ちで満開の梅林を散策できますように。

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2012年

3月

01日

淡雪

 昨日の午前中降った雪のほとんどが夕方までに融けてしまいました。日常生活のためには、もちろんその方が良いのですが、春の淡雪の情緒をもう少し味わってみたかったような気もします。

 今朝、庭に出て見ると、まだ所々に少しだけ雪が残っていました。雪の中から、ヒヤシンスでしょうか、球根の芽が顔を出しています。寒かった今年の冬を象徴するかのような3月の幕開けです。

 3月になりました。一体どのような気持ちでこの3月を過ごし11日を迎えればよいのでしょうか。何事もなかったかのような真っ白な雪、その白い春の淡雪を見つめながら、自分自身に問いかけた朝でした。

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