2011年

11月

30日

曇り空から

 いつも前だけを向いて歩いて行きたいけれど、全く前が見えなくなってしまうことがあります。そんな時こそ、少し立ち止まって周りを見渡す心のゆとりが必要なのですが、実際は、心のゆとりが無いから、前が見えなくなってしまっていることに気づくのは、再び歩き出してから・・・。

 心身の疲労が重なり、今にも雨が降り出しそうな鉛色の曇り空のような憂鬱さから、ようやく抜け出しつつあります。雲の上には青空が広がっていることなどすっかり忘れていました。疲労は、心の元気さえ摘み取ってしまう厄介なもの、やはりため込まないことが肝心と思い知ったここ何日間でした。

 体調の回復とともに、曇天の向こうの青空を見ようとする心のゆとりを少し持つことが出来始めました。曇天にも美しく映える紅葉した木々、明日からはもう12月です。

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2011年

11月

27日

再びの情熱を

 先週は週の真ん中に休日があり、リフレッシュする時間がいつもよりあったのですが、気がつけば、車での移動の日々という結果になってしまいました。精神的には充実の日々でも、身体的には疲労が蓄積されることになってしまったようです。疲れが溜まると出てくる背中の痛みがなかなかとれません。心身のバランスをとることの難しさを痛感しています。

 身体疲労を感じない精神力といったものも時には必要かもしれませんが、やはり心身のバランスを上手にコントロールすることが大切でしょうか。どんなに困難で多忙な日々でも心身疲労などまったく感じない日々もあったはずです。もう長い間どこかに置き去りにしてきたものを再び見つけないと、これからの日々、今の生活を続けていくのは厳しい道程になってしまいそうです。

 失ってしまったもの、置き去りにしてしまったもの、それは困難を乗り越えていこうという情熱。心の奥底に眠っている再びの情熱を呼び覚ましたくて、頂いたお洒落なウォッカの空き瓶に、情熱の赤い薔薇をアレンジしてみました。今、再びの情熱を。

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2011年

11月

24日

冬に備えて

 これから厳しい冬を迎える軽井沢、普通に暮らしている方々も大勢いっらしゃいます。でも、氷や雪に覆われた峠を越えて行かなければならないと考えると、冬場は足が遠のいてしまいます。というわけで、来年の3月下旬から4月初旬くらいまで冬季閉鎖ということにします。

 冷蔵庫を空にしてコンセントを抜いてくらいかしらと簡単に考えていましたが、いくつかの冬への備えがあることを、管理人さんから教えていただきました。まず、氷点下10度以下になると水道管の残り水で破裂する危険があることなどです。凍結防止のための水抜き作業は管理人さんにお願いし、そこに「住宅用不凍液」というものを入れるのです。車用の不凍液は知っていましたが、住宅用は知りませんでした。

 諸々の冬の備えも終わり、来年の春までしばしのさようならです。ベランダの物も家の中にこれまでは取り込んできたのですが、今年は自然のままの状態にしてきました。傷みは激しくなると思いますが、それが軽井沢での歳月を重ねた証し、味わい深い裏庭の風情に繋がるのではと考えて・・・。

 

 

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2011年

11月

23日

11月 ~木の実いっぱい~

   11月も残り僅かとなりました。週の真ん中が祝日の今日、久しぶりに軽井沢に行く時間が出来ました。厳しい冬の期間の準備など、しなければならないことが山積みですが、一番にすることはリスちゃんにお土産の木の実を。

 晩秋の色が濃く漂う軽井沢の森は、もうすっかり枯葉色ですが、長い間寂しい思いをさせていたリスちゃんには、せめて木の実いっぱいの実りの秋の明るい森の雰囲気を作ってあげることにしました。

 あっという間に12月です。束の間の実りの秋をリスちゃんと一緒に満喫して、これからやって来る厳しく長い冬に備えることにしましょう。

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2011年

11月

21日

深まる秋に

 月曜日の早朝、明けたばかりの優しく柔らかな青空が広がり、残り少なくなったハナミズキの葉が風に揺れています。深まりゆく秋、その向こうには厳しい冬が待っています。今年は、これまで遠くに留まっていた冬が、一気に足音をたて近づいて来ているようです。

 枝にしがみついている真っ赤な葉も、週末に帰宅するときは、どのくらい残っているでしょうか。最後の一葉を見られるかしら。それとも、すっかり落葉してしまって枝だけになっているかしら。ずっと家にいた頃は、落ち葉掃きに追われるばかりで、最後の一葉などということを考えもしませんでした。

 「気をつけて」という夫の声と少し明るくなった空を背に、車中の人となりました。ひらひらと風に舞う葉に、「さようなら」を言わなければならなかった若い日々が突然蘇り、ほんの少しだけ切ない朝でした。

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2011年

11月

20日

雨上がりの朝

 まるで台風のような強い雨風もようやく上がり、雲の切れ間から青空が覗く朝になりました。強い雨と風で、庭の唯一の落葉樹、ハナミズキの紅葉した葉もずいぶん落ちてしまいました。これから北風が吹くようになると、あっという間に裸の木になって、晩秋から初冬の気配が漂いはじめます。

 庭の至る所に繁茂している蔦や、常緑のコニファー類のお陰で庭全体は大きく姿を変えることはないのですが、蔦やコニファー類も、それ相応に冬の色を纏っていくことになります。

 この庭に、冬を彩るパンジーやビオラ、サクラソウの仲間たちをその年のテーマを考えて、毎年植えていましたが、ここ何年かは、地植えの宿根草だけが緑の庭を彩っています。日々は移りゆき、季節もめぐって、ガーデニングに没頭していた日々は遠い記憶になりつつあります。

 でも、遠い記憶は、新しい出合いと化合して、今の私が存在しています。緑や花々と向き合う心は、少しも変わっていません。緑や花々があるから、多忙な日々を何とか乗り切って行けるのかもしれません。

 落ち葉は朽ちて、やがて土に還ります。そして、再び植物を生かし、植物の中で生きていきます。私も、消えることのない遠い記憶を糧に、新しい道を歩いて行こう・・・と、雨上がりの落ち葉にそっと誓いました。

 

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2011年

11月

19日

休日のTea for Two

 雨の土曜日、午前中に溜まった家事を済ませ、午後は久しぶりの自分だけの時間を楽しみました。お気に入りのティーセットを、仕舞っておいた繊細なレースも添えて、まるで子供の頃のままごとのように並べてみました。。眺めているだけで、何だか幸せな気分です。

 本当は、この二人用のティーセットで優雅に紅茶を楽しみたいところですが、大切にしすぎていて実際に使ったことはありません・・・。イギリスのパラゴンのアンティークで、ティーポットの蓋の手作りの薔薇、薄いピンク地に見えますが、小さな丸が沢山手描きされています。

 古き良き時代のTea for Two 、最初にこれを手にしたのは、イギリスのどんな方かしら。白髪の素敵なご夫婦が、薔薇の花の咲くお庭でアフタヌーン・ティーを楽しんでいるのが見えるような気がします。そして、その後、どんなストーリーを経て、日本の私のもとへやって来ることになったのでしょうか。

 今はまだ時々眺めて幸せな気分を味わうだけにしましょう。そして、白髪になった頃、夫と二人で静かなお茶の時間を過ごすために使ってみたいものです。

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2011年

11月

17日

有明の月

 きりりと身が引き締まるような朝、雲一つない青空が広がっています。放射冷却でこんなに冷え込んで・・・と空を見上げると、西の空に月が残っていました。朝7時を過ぎ、夜明けからは少し時間が経っています。

 古来、日本人は、こんな月を何と呼んできたのでしょう。名残の月でしょうか。有明の月でしょうか。それとも、もっとぴったりの名前があるのでしょうか。

 ゆったりとした時間が流れていた時代、月は今よりもっと人々の近くにあったはずです。いつから、自然を愛で、月を愛でる心のゆとりを置き去りにしてしまったのでしょうか。 多忙であるからこそ、一番身近な「宇宙」である月に寄り添って生きて行けたら、小さな心のゆとりが生まれるような気がします。

  月に帰っていった「かぐや姫」、また和歌に謳われてきた月・・・、日本人は月に大いなるロマンを感じてきたようです。太陽は東、月は西に、いつもと変わらない朝でしたが、「宇宙」のロマンと月に寄せる日本人の心を感じた朝でした。

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2011年

11月

16日

枝もたわわに

  実家の庭には、柑橘類の木が2種類あります。一つは、花の時期から見守ってきたみかんの木。そして、もう一つは、柚子の木。花が沢山咲いたみかんの木に対して、柚子の花はあまり咲かず、白い花をほとんど見つけることが出来ないほどでした。

 今年の柚子は、あまりならないのではと思っていましたが、あら、びっくり!ちょうど表からは見えない部分にびっしりと「実」を寄せ合うように沢山の柚子が実っていました。一枝に何と8個も実をつけ、「枝もたわわに実る」という言葉がぴったりの様子です。

 でも、花が少なかったので、やはり柚子の木全体としては、今年は収穫は少なめとか。共に季節を過ごしてきた柚子の実です。貴重な自然の恵みを一つ一つ大切に使うことにしましょう。

 お風呂に入れて柚子湯もいいし、鍋物にたっぷり絞ってもいいし、少し入れただけでお漬物も大人の味に変身。お正月には柚子釜も楽しめます。寒い冬を乗り切る強い味方です。

 

 

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2011年

11月

15日

もみじに寄せて

   ようやく晩秋の気配が深まって来ました。昨夜一泊した伊香保温泉も美しい紅葉の時を迎えていました。坂の多い温泉街をのんびりと歩き、紅葉した山々を楽しみたいと思いながらも、ホテルの前にある大きなもみじの木を遠くから眺めるのが精一杯でした。

 今朝、爽やかな空気の中で、朝日をうけ輝くもみじの大木を近くでじっくり眺めることが出来ました。緑から紅葉へのグラデーションは、遠くから眺めていた昨日とはまた違った趣です。

 昨夜は、溌剌と生きている沢山の仲間達から大きな刺激を受け、私も前向きに生きて行こうと想いを新たにしたばかりです。もみじの大木、よ~く見ると全く同じ色や形の葉というものは一枚もありません。若い葉でも、深く美しい色を纏っていたり、成熟した素敵な大人色の葉があったり・・・。

 私の秋はこんなに深まっているのに、まだまだ未熟な青い葉・・・。また少し下を向きそうになった私の耳元で「貴女は貴女らしく♪」ともみじがそっと囁きました。

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2011年

11月

14日

「月の光」

 昨日閉幕したフィギュアスケートNHK杯、テレビ観戦ながら、アスリートとアーティストの二つの魂が融合した数々の演技に触れ、至福の時を過ごすことが出来ました。時には激しく、時には優しく、私の眠っている感性を呼び起こしてくれました。

 先週の中国杯に続き、ペア優勝の川口悠子・スミルノフ組。二人のフリープログラム「月の光」は、音楽と共に深く心に刻まれました。透明感溢れる美しき氷上の舞い、優しい月の光を浴びて・・・。

 多忙な日々の中、心が乾ききってしまわないように心がけてはいますが、ゆったりとした優しさをどこかに置き去りにしてしまっているかもしれません。 「月の光」は、そんな優しい気持ちをそっと思い出させてくれました。

 二人の「月の光」には、白や白に少しだけ緑を含んだこんな薔薇を贈りましょう。白薔薇は、月の光をうけて一番輝くはずです。

 

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2011年

11月

13日

「愛の夢」

 フィギュアスケートNHK杯が札幌で行われています。昨日は、ペアでは、川口悠子さんペアが、ショート5位からの大逆転で優勝、男子ショートでは、高橋大輔選手が4回転を回避したにもかかわらず圧巻の演技でトップに立ち、女子フリーでは真央ちゃんが素晴らしい演技を見せてくれました。

 土曜日で溜まった家事は山積みですが、家事の合間にテレビ観戦、というよりも、テレビ観戦の合間に家事を・・・という1日でした。大好きな選手の活躍で、私のテンションも最高潮に達し、合間の家事なのにはかどること、はこどること、驚くばかりです。

 そんな中でも特に、真央ちゃんの「愛の夢」の優美で気品溢れる演技に引き込まれました。と同時に、様々な想いが駆け巡りました。シニアデビューした頃の弾ける様な溌溂とした演技の真央ちゃん、可憐な少女から大人への階段だけでなくスケーターとしての階段を昇らなければならない宿命との対峙、そして、それを乗り越えてきた強さと逞しさ。

 そして、昨日の「愛の夢」。お花に例えるなら、やはりこんなピンクの濃淡の優しい薔薇でしょうか。

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2011年

11月

12日

夜明け

 昨日の雨と今日の晴れを繋ぐ夜明け、雨を運んだ黒雲と青空へと導く茜雲がせめぎ合っていました。月曜日に見たふわっとした優しい茜雲とは趣の違う直線的な力強い茜雲です。

 今日は土曜日なので、ゆっくりと夜明けの空を楽しむことが出来ました。暗い空に光が差し込んで来て、少しずつ空全体が明るくなって行きます。雨の名残の黒雲も、差し込んでくる光にだんだんと茜色に染まって行きました。

 気がつけば、空全体がすっかり明るくなって、青みを帯びて来ています。黒雲と茜雲のストライプは、見る見るうちに様変わりしてあっという間に陰も形もなくなってしまいました。そして、しばらくしてから太陽が昇ってきました。

 毎日毎日同じように繰り返している夜明け。でも、二つと同じ夜明けはないことに気づきました。今日と同じ日はないことを夜明けの空が教えてくれました。

 

 

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2011年

11月

10日

もう一つの山茶花

 もう一つの山茶花は、セピア色の記憶の中に咲く一重の山茶花。セピア色の記憶なのに、山茶花の花だけは優しい優しいピンクです。今日は、そんな記憶の中の山茶花に似た花の咲く道を歩きました。

 華やかな八重咲きとは趣がまったく異なる清楚な山茶花が沢山咲いています。今日は11月らしい寒い朝になりました。山茶花の咲く道を歩いていたら、寒くても、あまり寒さを感じることのなかった子供時代が甦りました。

 寒さはあまり感じなかったけれど、手や足にはしもやけが出来てましたっけ。大人になってからは、縁がなくなってしまいましたが、暖まると痒くなるしもやけと春になるまで付き合っていたような記憶があります。

 山茶花の咲く道、しもやけの手も遠い思い出となり、十分すぎる程の大人になった私はどのように歩いていきましょうか。

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2011年

11月

09日

山茶花咲く道

 山茶花というと冬に咲く花という印象を持っていました。それは、「サザンカ、サザンカ、咲いた道、焚火だ、焚火だ、落ち葉焚き♪♪」という歌によるものでしょうか。

 例年より暖かい今年は、11月になっても晩秋という感じはあまりしません。朝の散歩の折、2種類の山茶花に出合いました。一つは、明るいピンクで八重咲き、それだけでとても華やかな雰囲気です。まるでオールドローズのように華やかなこの花の向こうには、どんな未来が待っているのでしょうか。

 もう一つは、記憶の中の一重の優しいピンクの山茶花と同じ花です。この咲く道を歩いて行ったら、無邪気だった子供時代に戻れるような気がします。どちらの山茶花の咲く道に行こうか、少しだけ迷いましたが、今朝は華やかな八重の山茶花の咲く道を歩いてみました。

 

 

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2011年

11月

08日

錦秋

   昨日の朝、車窓から見た山々は、落葉樹の紅葉と緑の常緑樹が絶妙に混じり合って、まさに秋たけなわといった趣です。油絵具でいくつもの色を塗り重ねたような雰囲気?というよりも、様々な糸を織り込んだ織物のような雰囲気でしょうか?

 そういえば、普段あまり使わない言葉ですが、日本にはこのような風景を表現するのにピッタリの言葉がありました。「錦秋」・・・まさしく錦の織物のように美しい風景です。これまで、改まった手紙の冒頭に使うくらいで、あまり実感を持つことがなかった「錦秋」という言葉ですが、これからは、この車窓の美しい風景を思い出すに違いありません。

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2011年

11月

07日

茜雲

 一週間の始まりの月曜日です。今朝は、美しい茜雲を見ることが出来ました。美しい朝焼けや夕焼けの風景は、これまでにも沢山見てきましたが、雲そのものが、茜色に染まっているのを見たのは、初めてかもしれません。

 朝焼けや夕焼けは、山や木々などの風景をシルエットとして映し出し、一幅の絵画のような光景を見せてくれます。今朝は、朝焼けからしばらくして、明るくなってきた空に、突然茜雲が浮かび上がっているのに気づきました。

 でも、忙しい朝のことなので、じっくり観察することは出来ませんでした。時間のある休日に早起きをして、茜雲が浮かび上がる様や消えていく様をじっくり見てみたいものです。でも、待っていても簡単には再会できそうもないほど美しい茜雲です。いつかまたあえる朝を気長に待つことにしましょう。

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2011年

11月

06日

ロシアに咲く花 ~悠子さん~

 秋から冬にかけての楽しみの一つがフィギュアスケートをテレビ観戦することです。今は、テレビ放送も多くなり、若い才能のあるスケーター達の演技を、リビングで楽しむことが出来るようになりました。男子は4回転が当たり前となり、技術は格段に進歩しているようです。

 技術は超えられてしまいますが、超えることの出来ない何か特別なものをもっているスケーター達は記憶の中に鮮やかに残り決して忘れることが出来ません。特に忘れられないオリンピック優勝のペアが二組。

 ソビエトの今や伝説となってしまったペア、エカテリーナ・ゴルデーワ&セルゲイ・グリンコフ。二人は結ばれ、人生と氷上のパートナーとなるのですが、セルゲイの急死・・・。気品と優雅さ溢れる演技は、まさに氷上の芸術でした。

 もう一組もロシアのペア、エレーナ・ベレズヤナ&アントン・シハルリドゼ。エレーナは、練習中頭の大怪我をしたにもかかわらず、復帰。気品と優雅さ溢れる滑りに胸を打たれました。

 そんな正統ロシアの伝統を受け継いでいるペアが、川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ。昨夜、グランプリシリーズ中国大会で二人は優勝しましたが、日本での報道はとても少なくて残念です。来週はNHK杯なので、沢山映ると思いますが。

 ハバロフスクのウラジミールさんの庭に咲いていた白いコスモスのような清楚で気品あふれる悠子さんペアの滑りを来週は堪能出来そうです。気品と優雅さ、それは、厳しいトレーニングと壮絶な生き様に裏打ちされ、より一層美しさを増しています。

 

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2011年

11月

05日

紅葉の時

 このところ11月とは思えないような気候が続いていますが、今日は午後から雨が降り出しました。日中の気温は上がっても、朝晩はそれなりに冷え込んでいるからでしょうか、庭のハナミズキは真っ赤に色づいています。

 雨のしずくを纏って、真っ赤な葉がより一層美しく輝いているように見えます。春、花の時は清々しく。夏、青葉の時は凛々しく。秋、紅葉の時は優しく。そして、葉をすべて落としてしまう冬には厳しく。

 もうすぐこの葉も落ちて土に還っていくけれども、厳しい冬を越せば、また芽吹きの時がやって来ます。植物の命は、こうして繋がっていて、また花や青葉の時がやって来ます。

 でも、人間はもう一度、花の時や青葉の時を迎えることは出来ません。だからこそ、今、この紅葉の時を大切に生きなければ・・・。人生の秋を実りあるものにするために、今、何が出来るのでしょうか。

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2011年

11月

03日

銀河鉄道999に乗って

 昨夜、「銀河鉄道999」号に乗り、群馬から愛知まで帰ってきました。いつもは、新幹線の最寄り駅まで車で送ってもらうのですが、昨日は、何年かぶりに上信電鉄に乗って新幹線の駅のある高崎まで出ました。

 ここ何日か、星や空を眺めて「宇宙」を感じていたご褒美でしょうか、1日に何回もない上信電鉄の「銀河鉄道999」号に偶然出合うことが出来ました。長距離ではありますが、「帰宅」という無味乾燥なルーティンワークが、銀河鉄道999号との出合いによって、少しだけドラマチックな旅となりました。

 電車だけでなく新幹線の振動もいつもより心地よく、人生は旅、希望の星を探す旅、私もそんな旅の途中・・・と何だか夢見心地でした。実際は「あさま」と「のぞみ」の2本の新幹線を含めて何度か乗り替えているのですが、ずっとメーテルと共に「銀河鉄道999」号に乗って、宇宙を旅しているような不思議な時間を過ごしました。

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2011年

11月

01日

11月の青空

 11月は、青空で始まりました。朝は、少し肌寒かったものの、爽やかな1日となりました。満天の星に優しく包まれた昨夜が、何だか夢の中の出来事のように思えます。

 太陽の光が眩しすぎて、星の煌めきは見えないけれど、この青空の向こうにも星々が瞬いているはずです。見えないけれど、確かに存在するものってあるものですね。目に見えないけれど大切なもの、それを忘れないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。

 透き通るような青空にたなびく白雲とその下で生きている私達。とかく、見えるものばかりに気を取られがちですが、目に見えないものも、時々は思い出すようにしましょう。青空の向こうでも星々は瞬いています。

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