ゴールデンウイークに読もうと、久しぶりに仕事関連以外の書籍を購入しました。日経新聞4月26日朝刊の山崎佳代子さんの「言葉の蛍たち」という記事を読んだのがきっかけです。
「ベオグラード日誌」・・・旧ユーゴスラビアの空爆下の市民の日常を綴ったもの。詩人であり、ベオグラード大学文学部教授である山崎佳代子さんの「ベオグラード日誌」の冒頭には次のような「言葉」が綴られています。
「静けさを両手に受けとめることが、今までにないほど、大切なときがやってきた。
黒い岩肌を伝う水の音、山鳥の囀り、森を吹きわたる風、栗鼠の呼吸、月の運行、胡桃のように大粒な星の光、そして海、子供、男と女・・・。その言葉ひとつひとつに胸をひらくことが大切なときが還ってきた。ますます精巧な武器や機械に人間が囲まれてしまった今、という時代だからこそ」
戦火が再び遠いものではなくなりつつある今、この「ベオグラード日誌」に綴られた日々を読み進めていくつもりです。
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