甘楽教会

 物心つくかつかない頃通った甘楽幼稚園、断片的な記憶を辿っていくと、「お祈り」、「日曜学校」、「讃美歌」、「マリア様が登場するクリスマスの劇」などが甦ってきます。キリスト教の教会が運営する幼稚園に通っていたのでした。

 この夏、ほぼ毎日習慣となった散歩ですが、今日は、夕方、富岡製糸場の西にある甘楽幼稚園と甘楽教会まで足を延ばしてみました。記憶の彼方の甘楽教会は、入り口の重く大きな扉が小さな私の前に聳え立つばかりでした。

 2年間毎日のように見ていたはずの甘楽教会、幼稚園の中から眺めるだけだったようです。重く大きな扉の記憶を飛び越えて、東側の道路から見上げる教会はこのような荘厳な石造りで、繊細な白い窓枠がありました。明治の末には、製糸工場で働く工女さんたちのための集いが開かれ、大正時代には、今もある幼稚園が併設されたようです。

 初秋の夕暮れ、幼い日々の記憶のかけらを拾い集めながら、歩を進めました。


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