夏の記憶

 早い夕暮れと虫の音。秋の訪れと共に、 今年の夏の格別な暑さも、少しずつ遠い記憶になりつつあります。溜息も出来ないほどの猛暑と闘った日々の記憶も彼方へと・・・。そして、記憶の中で浄化された夏は、共に過ごした麦わら帽子の中に詰まっています。
 記憶の中の夏のどこを探しても喘ぐような暑さは見つかりません。ただ、絵葉書のように美しい風景だけが拡がっていくばかり。美しいけれど、無機質な空間。そこにいたはずの私はどこに行ってしまったやら。

 過ぎてしまえば、ただ美しいものだけが記憶に残るのでしょうか。この夏、共に過ごした麦わら帽子を仕舞って・・・。9月も残り僅かになりました。


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