和の色 浅緋うすきひ

 3連休の最後の日、思い立って着物を何枚か虫干ししました。もう、何年も仕舞ったままの可哀想な着物や帯です。お茶のお稽古をしていた頃、着物大好きだったことも今となっては懐かしい思い出になってしまいました。京都3泊4日の旅をすべて着物で通したということもありましたっけ。

 柔らかな絹の手触り、何とも言えない優しく繊細な色合い・・・。着物が大好きだった頃が甦りました。訪問着やつけ下げ、小紋などは、絵柄に目がいきますが、色無地の主役は色。和の伝統色の奥深さに、言葉を失うほどです。

 大人の中の大人になった今こそ、着物を楽しまなくては。草木染めのこの色無地、現代の色ではサーモンピンクの範疇ですが、和の色では「浅緋うすきひ」という感じでしょうか。洗朱(あらいしゅ)、鴇色(ときいろ)、東雲色(しののめいろ)、深支子(こきくちなし)など十何種類も近い色があり、色の迷路を漂っています。

 これからは、新年の行事の時くらい着物を着てみましょう、そして、日本の伝統を大切にして行きましょうと決めました。

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