南イタリアの旅のプレイバックにばかり心が向いてしまい、今日この地でこの時を過ごしていることの重みをどこかに置き去りにして来てしまったようです。心をこの地に向けてみれば、季節は夏。田植えの終わった水田は緑を湛え、美しい田園風景が目の前に拡がっています。
やわらかな緑と強く逞しい緑が交差している7月の水田に、一羽の白鷺が舞い降りています。そういえば、去年もおととしも、たしかこの辺りで、白鷺の群れを見かけたはずです。旅の思い出という非日常ばかりを追いかける今日この頃でしたが、日常の中にも、白鷺舞い降りるような心ときめく時があるということを思い出しました。
コメントをお書きください