花から実へ

 つい先日まで花が咲いていたような気がする花梨ですが、もうその実を膨らませようとしています。花だったことを物語っているのは、めしべ、おしべとがくくらいしかありません。咲いた花の数と同じくらいの小さな実がなっています。

 でも、秋になって収穫するほどに熟する実はほんのわずかです。春に咲いたピンクの花が初夏に実を結び、夏から秋にむかって実を膨らませ、花梨独特の芳香を漂わせるまでに熟するには、自然とのたたかいの連続なのかもしれません。

 カラカラに乾いた空気と真夏の陽射し、台風・・・、厳しい自然に勝利し生き残ったものだけが、成熟した実となって花梨の香りという勲章をもらえるのでしょうか。これまで収穫の時しか目を向けることがなかった花梨ですが、その実を成熟させていくことがこんなに大変なことだったとは。その時まで、そっと見守っていきたいものです。


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