馥郁として

 雨の土曜日から青空の日曜日になりました。雨水をたっぷりうけたアンジェラの蕾達は一気に目覚めたようです。5月の薔薇は、鉛色の空よりも青空が似合っています。昨日は雨からその身を守るように開き始めた花々を閉じていましたが、朝陽と共にその花びらを開きました。

 まだ、三分咲きくらいですが、朝の爽やかな空気の中、馥郁とした香りが一面に漂い、疲れ気味の心身にじわっと浸みこんで来ました。薔薇にこの香りがなかったら、薔薇は薔薇でないかもしれないと思えるほどです。薔薇が愛されて来た理由は、美しい花姿だけでなくこの馥郁たる香りを持っているからでしょうか。

 この馥郁たる香りから1週間分の、いいえ、1年分の鋭気を貰えるような気がします。


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