4月も終わりの軽井沢に、ようやく本格的な春が訪れようとしています。今年は、小さなスミレ達に沢山出合うことが出来ました。どんな植物も花の時はほんのひと時です。滞在中に出合えたのは、奇跡のような偶然かもしれません。
「赤毛のアン」を繰り返し読んでいた少女の頃からずっと「スミレ」は、私にとって特別な花。そんな想い入れのあるスミレに、軽井沢の森で出合うことが出来たのです。未だ見ぬ憧れのプリンスエドワード島の自然と軽井沢の自然をいつの間にか重ねていたのかもしれません。
「森の窪地一面に咲くスミレの花」その様子を聞いただけで、その場所を「スミレの谷」と名づけたアン。軽井沢の小さなスミレ達の姿と、「スミレの谷」を恭しく眺めているアンの想いがそっと重なりました。
心の奥底に仕舞い込んだはずの「アン」が突然蘇った軽井沢の朝でした。
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