随分以前、小牧の庭に秋明菊を植えました。宿根草なので、その楚々とした姿を秋毎に見せてくれるはずでした。でも、我が家の庭には合わなかったのでしょうか。いつの間にか消えてしまっています。
庭の土壌や他の植物との関係等で生き延びることが出来なかったのかもしれません。秋明菊だけではありません。いろいろな宿根草をこれまで植えて来ましたが、しっかり庭に根付いて季節を告げてくれる花々もあれば、この秋明菊のように、いつの間にか消え去ってしまった花々もあります。
思えば、人生も花々との出合いに似ているかもしれません。その時に大切だと思ったことも、いつの間にか自分の人生の中から消え去っていることがあります。そして、今、こうして生きています。
いつの間にか消え去ってしまった花々の記憶を胸に、生き残った花々と共に生きていかなければ・・・。安曇野に咲く秋明菊にそっと誓いました。
コメントをお書きください