「彼岸への憧憬」

 昨日は、両親とお彼岸のお墓参りに行ってきました。そして、1月に亡くなった叔父の仏前にもお参りさせて頂きました。花屋さんにお彼岸のお供えの花をお願いしたところ、優しい色合いの花束を作ってくださいました。感謝の気持ちを込めて叔父の仏前に。

 「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」という秋分の日、秋の彼岸会の中日です。お彼岸というと、お彼岸の法要を思い起こす今日この頃ですが、久しぶりに、本来の「彼岸」という意味を思い出しました。

 学生時代、美術史を専攻していた先輩の卒論が「彼岸への憧憬」という題名でした。さまざまな煩悩に満ち満ちた「此岸」を生きている私達人間、そして、河の向こう岸の「彼岸」。煩悩を脱却した悟りの世界です。いつか「彼岸」の境地へと・・・。

 「彼岸への憧憬」、若い日の感性に響いた言葉でした。それから幾歳月、「此岸」で生きることに精一杯で、「彼岸への憧憬」さえも、どこかへ置き去りにしてしまっている今日この頃です。今再び「彼岸への憧憬」を。


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