夜暗くなってから散歩に出かけました。どこからともなく芳香が漂っているような気がして立ち止まると、白い花が闇の中に浮かび上がっていました。八重のクチナシです。
一重のクチナシは静かな和の雰囲気ですが、八重のクチナシは華やかな雰囲気がします。八重のクチナシは、西洋ではガーデニアと呼ばれていて、とっても素敵な物語があったような・・・。
少女の頃、読んだ小説。どんな物語だったか忘れてしまいましたが、パーティーのドレスや髪に生花を飾るシーンが沢山出てきたのを覚えています。溜息の出るような憧れのシーンでした。きっと、このガーデニアを飾った少女もいたはずです。
香りは闇の中で凝縮されたのでしょうか。まだ、鼻と喉に香りが残っているようです。そういえば、シャネルの香水にも、ガーデニアってありましたっけ。
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