軽井沢のいつもの散歩道、別荘地の鬱蒼とした森を抜けると、突然空気が変わります。空まで届くような鬱蒼とした針葉樹林は、単に陽の光を遮るばかりではなく、フィトンチッドを発散しているからでしょうか。体感気温も何度か違うように感じます。
避暑地という非日常の空気から、町の人々の暮しのある日常の空気へと変わる場所に、野薔薇が咲いているのを見つけました。野茨ともいうようですが、野原に咲く薔薇という雰囲気をあらわす野薔薇の方が似合うような気がします。
日常と非日常を繋ぐ場所に、ひっそりと咲く野薔薇。鬱蒼とした森に咲くウバユリが非日常を象徴する花であるならば、この優しい野薔薇は、日常と非日常を繋ぐ花でしょうか。明日からの日常を乗り切れるように、日常へと是非連れて行きたい心の中の花達です。
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