紅薔薇

 多感な少女の頃、繰り返し読んだ物語の数々。村岡花子さんの名訳に憧れ、将来は英米文学を専攻して、自分だけの「若草物語」や「赤毛のアン」を翻訳したいと思ったこともありましたっけ。その頃から幾歳月、英語にも翻訳にもほど遠い生活を送っています。

 でも、心の奥の奥には、少女の頃の夢や希望の残照がまだほんの少し残っているような気がします。夕方、散歩から帰って来ると、実家の庭の片隅に一輪の紅薔薇が咲いていました。

 この紅薔薇を眺めていたら、少女の頃の憧れが一つ甦りました。何の物語に出てきたシーンなのか思い出せませんが、花束ではなく、箱に入った一輪の紅薔薇の贈り物です。「文学散歩」も棚上げ状態ですが、少女の頃の感性に再会する小さな心の旅に是非出かけたいものです。


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