春なのに

 桜の蕾もだいぶ膨み、庭の草花も、道端の雑草も、小さな命を輝かせています。そんな心躍る春なのに、目の前の縺れてしまった糸を解きほぐそうと必死になっています。ようやく色彩がもどってきた春なのに、冬色どころかモノクロの世界に閉じ込められているようです。

 目の前の大きく重い扉をこじ開けさえすれば、明るい春の光が待っていることはわかっています。それでも、その重い扉を開けることは、結果的に扉の中で長い間続いてきた世界を壊してしまうことになってしまいます。扉を開いて明るい春の光を浴び、共に春を満喫する最良の方法はないものでしょうか。

 「愛と勇気と英気」を私にくださいと、1年たったヒマラヤユキノシタに祈りました。大きく重い扉を開けるための「愛と勇気と英気」を。

 


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