望月

 今夜は月がとても綺麗でした。満月かしらと母に聞くと、望月とも言うのよと教えてくれました。そう言えば、「ねがはくは花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月の頃」という西行の有名な短歌があったわねという話しになりました。

 如月って2月だけど・・・と私、花は桜のことで旧暦の如月は今の4月のことを言うのよと母。しばし、短歌談義となりました。桜咲く満月の美しい夜に命の終わりを迎えたい・・・切なく美しい短歌です。

 もう一つは、「この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」という藤原道長の短歌です。こちらも別の意味で切なさ溢れる短歌かもしれません。

 2月、月は美しくも寒い夜、桜咲く季節はまだまだとても遠く思えます。謙虚さと誠実さを大切に日々を過ごし、4月の桜と望月を楽しみにして行きたいものです。


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