昨日までの雨がまるで幻だったかしらと思うほど、澄み切った青空の朝となりました。冬の訪れは、鉛色の空から始まりましたが、太平洋側の冬は、冷たく乾いた青空の日々であることを思い出しました。
庭のハナミズキも、昨日までの風雨ですっかり葉を落とし、今朝は最後の一葉を残すだけになりました。透き通るような青空にうかぶ最後の一葉を眺めていたら、オー・ヘンリーの短編小説『最後の一葉』の少女と老画家の「命」の物語を思い出しました。
最後のこの葉が落ちても、ハナミズキの命がなくなるわけでもありません。むしろ、春の芽吹きへとその命をつなごうとしているのですが、何だか少し切ない気分です。一つの終わりは、次への始まりとはわかっていても、命の儚さをあらためて思い知らされているようで・・・。
だからこそ、今日を大切にと冬の青空にそっと約束をしました。
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