万葉の時代から

 実家の庭に名前の知らない木がありました。真ん丸ではない可愛い形の無数の実をつけているこの木は一体何という木なのでしょうか。母に聞いたら、「まゆみ」という木とのことです。真弓とも檀とも書き、弓の材料になったことから「まゆみ」と呼ばれるようになったとか。

 短歌を趣味としている母が、この木は万葉集にも謳われているのよと教えてくれました。万葉の時代から、ずっとこの国で私達と共に生きてきたこの木を、今までよく知らなかったなんて・・・。

   「陸奥の 安達太良真弓 弦著けて 引かばか人の 我を言なさむ」

 真弓という木の存在すら知らなかったのですから、もちろん、花の時は見逃しています。一体どんな花が咲くのでしょうか。来年の春が楽しみです。


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