「お菓子放浪記」

 昨夜、映画「エクレール お菓子放浪記」を観てきました。3月11日の津波で多くの方々が亡くなられた石巻市で撮影が行われたというこの映画、機会があったら是非見たいと思っていました。

 震災前の美しい石巻の自然が映像の中だけに残っているという現実と、映像の中の戦中、戦後を生きる人々の姿が交錯し、「生きる」ことの意味を改めて考えさせられました。どんな逆境にあっても、明るく生き抜いていく主人公のアキオ少年の笑顔は、何よりの希望の光です。

 焼け野原だった東京も、戦争で犠牲になった幾多の人々の慟哭を礎として復興しました。この大震災も、きっときっと乗り越えられるはずです。アキオ少年のように希望の光さえ見失わなければ・・・。

 川を上って、感化院に連れて行かれる「過去」のアキオ少年と、川を下って感化院から養母に引き取られていく「現在」のアキオ少年の二つの舟がすれ違うという冒頭のシーン。「お菓子と娘」という歌を通して生きる希望を与えてくれた陽子先生との

再会は雪に包まれていきます。雪の階段を一段一段登るごとにアキオ少年が成長していき、やがて青年となって陽子先生と結ばれるというラストシーン。

 エンドロールに、石巻市のエキストラの方々の名前が出ていますが、その中で無事だった方々はどのくらい・・・と悲しみが募ります。

 

 


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