アムール河近くの広場にロシア正教の教会が建っています。ペチュニアの花越しに見るブルーとゴールドの屋根の教会は、まるでファンタジーの世界に迷い込んだのではと錯覚してしまうほどです。
でも、実際は、ファンタジーとはほど遠い苦難の時を経て今ここにこうして佇んでいます。どんな美しいものも、その経てきた道は平坦な道ではないはずです。この美しい佇まいの陰に、どんな大きな犠牲が隠されているのでしょうか。
ロシア正教の歩んできた苦難の道、別の教会で見たイコン、教会で祈りを捧げる老婦人の丸い背中・・・、政治の流れに翻弄されたロシア正教の道のり、そして苦難の道を歩いてきたこの国の人々を思いながら、ひとりの異邦人としてこの教会を静かに見つめました。
そして、日本人として、祖国の復興をそっと祈りました。
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