「鳥たちの舞うとき」

 震災から5か月目の8月11日。亡くなられた方々の月命日である毎月11日は、犠牲者の方々に祈りを捧げると共に、私自身の生き方を振り返る日にしています。広島、長崎の原爆の日と15日の終戦記念日の間の8月11日は、これまでにも増して重い11日になりました。

 おととい注文した、 脱原子力社会実現のために命を捧げた物理学者高木仁三郎さんの最後の著書「鳥たちの舞うとき」が、今日、届きました。

 癌との壮絶な戦いの中で、口述された最初で最後の小説です。奥様による「あとがき」は、「原子力時代の終焉を見とどけられなかったのは、心残りでしょうが、これからの社会をどのようにしたいかは、これから生きていく人ひとりひとりが考えて実現していくことでしょう。」とあります。2000年10月のことです。

 原子力の限界と終焉を予見していた物理学者高木仁三郎さんの遺作を震災で亡くなられた方々の魂に捧げつつ、私自身の生き方を考えていく夏にできればと思っています。


概要 | プライバシーポリシー | Cookie ポリシー | サイトマップ
Copyright(C)2011 Green Pallet KARUIZAWA by Kayo Hayashi.All Rigths Reserved.