今年は、吉野の3万本の桜を見に行こうと計画を立てていました。でも、それどころではなく、私は今一体何ができるのだろうかと自問しつつも、結局何もできないのではと自責の念を抱きながらこの1か月を過ごしてきました。
それは、自分自身のアイデンティティを問い直すことでもありました。3つの場所を移動し、それぞれの場所での役割をこなすことに精一杯で、自分自身を見失っているのではという不安・・・。
そんな不安が、今朝の日経新聞の文化欄の紺谷与三一さんの「吉野山3万本の桜守」を読んで吹き飛びました。
「被災者が塗炭の苦しみを味わっているのに、なぜ私は桜の世話をしているのだろう。そんなことを初めて考えたが、私には桜守しかできない。被災地の方にも届くような見事な桜を咲かせ続けようと思う。来年も、再来年も、その先も。」
そう、私も私の役割を精一杯果たすだけ。
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