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　眩しいほどの青空とほころび始めた杏の花。春爛漫の季節が訪れているのに、なぜか心が共鳴出来ない今日この頃です。季節の中で立ち止まったまま、巡る季節に追いついていくことが出来ないのです。

　抜けるような青空を背にした薄桃色の杏の花もどこか絵空事のように感じてしまう日々。二つの日常を行き来する日々で蓄積した疲れが澱のように溜まっているのでしょうか。澱のように溜まった疲れは、巡る季節と共に癒していくしかないのですが・・・。時間をかけてゆっくりと季節に追いついていくことにしましょう。

　今年も2月から3月にかけての多忙な時期を何とか乗り切り、ようやくこの日を迎えることが出来ました。

　昨年の大雪の記憶が消えないまま過ごしたこの1か月間でしたが、終わってみれば、辺り一面春の気配に包まれています。

　実家の裏庭には、ふきのとうが顔を見せていました。苔と小石に覆われた硬い地面から地上に出てくる力強い命に、春の息吹を感じた朝でした。

　昨日から北陸新幹線が開業しました。それに伴って、安中榛名～長野も大幅なダイヤ改正がありました。

　ずっと利用してきた始発の特急しなのと新幹線との乗り継ぎがなくなってしまい、今まで通りの時刻に富岡に着けなくなってしまったのです。

　金沢は近くなったけれど、富岡が少し遠くなって、何だか不便になったような気がしています。

　でも、開業翌日に乗った北陸新幹線の車内のリーフレットには、手毬の写真が。義母の作った手毬と重なり、金沢が今此処に。