2014年

9月

24日

義母の加賀友禅

 金沢に住んでいた義母が亡くなって丸8年、夫や義姉たちは、月命日のお参りを欠かさず続けていてくれました。群馬と小牧の往復の忙しさにかまけ、金沢に行くことは夫任せにしてしまっていた今日この頃です。

 金沢は、1年ぶりになるでしょうか・・・、御彼岸に金沢に家族が集合しました。私は、高崎から上越新幹線で越後湯沢へ。越後湯沢から特急はくたかに乗り換えて金沢へと。北陸新幹線が開業する来年3月には金沢もずいぶん近くなります。

 8年間そのままにしていた義母の箪笥を夫や義姉たちと開けることになりました。溌剌として美しい若き日の義母の写真。写真の義母が着ていた加賀友禅の振袖が最後の最後に箪笥から出てきました。義姉たちには、義母が晩年に着ていた大島紬や色無地などを形見に、私は写真の加賀友禅の振袖を頂きました。

 薄い金茶色の振袖、丸洗いして、袖を短くして今年の新年会に是非と、染物屋さんに持って行きました。残念ながら、透かすと肉眼では見えなかった小さな穴が多数。着ることは諦め、義母の形見として大切に保管することに決めました。

 

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2014年

9月

15日

大塩湖

 夏と秋の狭間の休日、夕暮れの大塩湖を散策しました。大塩湖は、富岡市の南に位置する人造湖ですが、その風景は自然の湖といった佇まいです。湖畔を一周すると3.2キロ、四季折々の植物が目を楽しませてくれます。

 夏の残照と秋の気配が交錯する夕暮れ時、吹く風は頬にやさしく、日々の疲れが少しずつ癒えていくようです。風に揺れるすすきや湖畔に咲く萩、気づかぬうちに夏の残照は消え、季節は本格的な秋へと。

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2014年

9月

09日

丹生湖畔

 夕方の涼風に誘われて、今日は丹生湖の畔を歩いてみることにしました。丹生湖は、家から車で10分から15分ほど離れた市の北西部にあります。灌漑用の貯水池としてつくられた人造湖で、鏑川の支流高田川から分かれた丹生川の上流にあるとのことです。ヘラブナ釣りで賑わっているようです。

 夕暮れ時は、釣りをする人々の姿もなく、空や木々を映した湖面が静かに佇んでいました。湖畔は4キロほどで、歩いている人影がちらほら。自生した韮の花や湖越しに望む妙義山、歩を進めるほどに移りゆく景色を眺めるひと時は、まるで小さな旅のようです。

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2014年

9月

02日

甘楽教会

 物心つくかつかない頃通った甘楽幼稚園、断片的な記憶を辿っていくと、「お祈り」、「日曜学校」、「讃美歌」、「マリア様が登場するクリスマスの劇」などが甦ってきます。キリスト教の教会が運営する幼稚園に通っていたのでした。

 この夏、ほぼ毎日習慣となった散歩ですが、今日は、夕方、富岡製糸場の西にある甘楽幼稚園と甘楽教会まで足を延ばしてみました。記憶の彼方の甘楽教会は、入り口の重く大きな扉が小さな私の前に聳え立つばかりでした。

 2年間毎日のように見ていたはずの甘楽教会、幼稚園の中から眺めるだけだったようです。重く大きな扉の記憶を飛び越えて、東側の道路から見上げる教会はこのような荘厳な石造りで、繊細な白い窓枠がありました。明治の末には、製糸工場で働く工女さんたちのための集いが開かれ、大正時代には、今もある幼稚園が併設されたようです。

 初秋の夕暮れ、幼い日々の記憶のかけらを拾い集めながら、歩を進めました。

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