2014年

8月

28日

富岡蔵広場

 雨の多い今年の8月の終わりは、晩夏を通り越してすっかり初秋の気配が漂っています。じりじりと照りつける太陽を避けて早朝や夜にしていた散歩も、時間のある時は、まだ明るい夕方にも。

 富岡製糸場が午後5時に閉まるので、夕方6時になると街はひっそりとしています。宮本町に建つ蔵は、1914年(大正3年)に建てられ、平成の初めまで商家の倉庫として使われていたとのことです。平成15年富岡市に寄贈され、21年に蔵の修復と広場が作られ、宮本町蔵広場として親しまれています。

 夕方6時もまだ開いていて、絵手紙の展示などが行われていました。夏涼しく冬暖かいという蔵、訪れた方々がほっとできる憩いの場になって欲しいものです。蔵の白の漆喰と黒のコントラストも美しく、モノトーンに優しさを添える木々の緑。

 古い家が壊され、いつの間にか駐車場になっていたり、改装されお土産物屋さんになっていたりと変わっていく街並みに少し戸惑いを感じることもありますが、世界遺産のある街はこれからどのように変わっていくのでしょうか・・・。

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2014年

8月

24日

夏の夜の夢

 夏の日没後にレースのような花を咲かせるというカラスウリの花を、是非見たいと思っていましたが、その願いがようやく叶いました。安中榛名駅からほど近い後閑城址に夕刻立ち寄りましたが、日没のため帰宅することに。その時、闇の中に白く光る影が。

 近づいて見ると、白いレースのような花でした。今年の夏こそと夢に見たカラスウリの花です。闇の中でひっそりと咲く美しい白いレースの花に遂に出合うことが出来たのです。

 誰に見せるのでもなく、誰に見られるのでもなく、ただそこに咲く花。一夜限りの夏の夜の夢のような花は、魂を揺すぶるほど気高く美しく、そして儚い。

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2014年

8月

17日

8月のマリア像

 8月、久ぶりに実家の両親と家族4人が揃いました。6人揃っての団欒はあっという間に終わり、明日からはまたそれぞれの場所へと戻って行かなければなりません。賑やかに過ごした時間の後は少し切なく寂しい時間が流れていくようです。

 それでも、歳を重ねた両親が二人揃って元気でいてくれること、歳を重ねていく両親と共に過ごせる日々があること、そして、そんな今の私をそっと見守ってくれている夫や子供たちがいることは何と有難いことでしょうか。明日からは、また平日は富岡で、週末は小牧でという生活が戻って来ます。様々な想いを抱えながらも、今この時を過ごせることに改めて感謝しなければなりません。

 8月、広島長崎の原爆投下、終戦記念日、お盆・・・。命と魂に向き合う時でもあります。緑に包まれた8月のマリア像は、すべてを包み込み静かに佇んでいます。

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2014年

8月

12日

ウバユリ再び

 7月の初めにはまだ固い蕾だったウバユリ、7月の終わり頃の花の時に是非訪れたいと願っていましたが、残念ながら叶いませんでした。何年もかけて花開くウバユリの花ですが、花の時は短く、ゆっくりと軽井沢に滞在することのできる8月2週目にはもう花の跡さえ見ることができないかもしれない・・・と諦めるしかありません。

 台風一過の晴れた11日、ようやくウバユリの咲く森へと。森に群生しているウバユリの花はもうすっかり終わってしまい、楕円形の実を結んでいます。蕾の時から花を見ずして実の時へと。花の時を逸してしまいました。それでも、どこかに咲き残っていないかしらと微かな望みを持って歩を進めると、今年もまた一株のウバユリが私を待っていてくれました。

 軽井沢の森に咲く花は数々あれど、7、8日の花の時のために7、8年の歳月を待つウバユリ、今年も森の妖精に会うことができました。

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2014年

8月

06日

コスモスの葉

  暑い日々が続いていますが、 明日は立秋、大型台風が猛威を振るいながら日本列島に近づいています。7月上旬に発生した南木曽の土石流の被害の記憶もまだ生々しいのに、また台風の直撃が。

 自然の猛威を前にすると本当に無力な人間。度重なる自然の猛威は、自然をもコントロールしようとする人間の驕りへの警鐘かもしれません。人間も地球上の生物のひとつとして、自然の厳しさも優しさも受け入れて共に生きていくという意識が必要なのでしょうか。

 秋の気配などどこにも感じられないと思っていましたが、庭にはこぼれ種から成長したコスモスが元気に育っていました。秋の花コスモス、花ばかりに目がいっていましたが、こんなに繊細で美しいまるでレースのような葉を持っていたのですね。季節は少しずつ秋へと。

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