2014年

11月

18日

小さな温もり

 寒くなって来ました。小牧のリビングも、いつもよりは少し遅くなりましたが、ホットカーペットの出番です。

 冬の暖かリビングへと恒例の模様替えをしました。これまでリビングのあちこちに置いていたディベア達を、冬の間だけデッドスペースになるコーナーのソファに集合させてみました。

 ロンドンで買ったハロッズのベア、フランクフルト空港で買ったシュタイフのベアなど、様々なベア達ですが、このように一緒に置くとまるでファミリーのようです。休日、家族が翼を休めるリビングにホットカーペットの他に小さな温もりが加わりました。


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2014年

11月

13日

百日草

 母が育てている百日草、毎年こぼれ種で芽吹き、暑い夏に咲いた花は秋にかけて長い間、庭を彩ってくれていました。

 秋も深まり、寒さが増すと、急速に花色が衰えて来ました。鮮やかな花色の記憶を留めて置きたいと、母が名残の花々を切り集めました。

 冷たい空気と秋の陽射しに晒され、少し色褪せた花は優しさを増しています。小春日和の昼下がり、長い間、庭を彩ってくれた百日草に感謝の気持ちを捧げ、名残の時を過ごしました。

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2014年

11月

09日

道の果て

 まっすぐに続く軽井沢の森の道、針葉樹の落ち葉に覆われた道は、冬へと。この道の果ては一体どこに続いているのでしょうか。

 道の果てには無限の可能性があると信じていた若き日。そして、年齢を重ねた今、道の果てにあると信じているものは何でしょうか。

 穏やかな心優しい日々が待っていると信じて、道の果てに向かって歩んでいきましょう。枯葉色の道は、やがて白い雪で覆われるけれども、草萌える季節が再びやって来ます。

 森の道の果てを目指して歩き始めた私の前に、実を結んだウバユリの姿が目に入りました。このウバユリの実が、花を咲かせるには長い歳月が必要です。この実が花咲く頃、私はどこで何をしていることでしょうか。穏やかで優しい日々を生きていたいものです。

 

 

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2014年

11月

03日

金沢の家

 夫が生まれ育った金沢の家、義母が亡くなってから10年近く住む人のないままでしたが、いよいよ本格的に片づける時がやって来ました。これまでは、ずっと義父の月命日17日、義母の月命日18日には、義姉達と夫が集い、お坊様に月参りをしていただいていました。義姉達と話し合って、夫が、遂に家の行く先について一つの決断しました。

 住む人のいなくなった家は、想い出が沢山詰まった玉手箱。私は夫と結婚後、年に2~3回訪れるくらいでしたが、ここで生まれ育った夫や義姉達には、「家」そのものです。手入れが行き届いた庭には燈籠や手水鉢の置かれ、大きな桜の木は、この家の家族の風景を見守り続けてくれていたはずです。

 9月の連休に、それぞれが想い出の品々を持ち帰りました。そして、一昨日、金沢の「おくりいえプロジェクト」の皆様に、心を込めた「おくりいえ」をしていただきました。ピカピカにしていただいた家と、参加していただいた皆様の元で新たな命を吹き込まれるこの家で眠っていたもの達。感謝の気持ちでいっぱいです。

 義母の作った手毬と、義父の好物だった落雁・・・。金沢の家での家族の風景の記憶が夫の脳裏に溢れているはずです。

 

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