2013年

6月

30日

ウバユリの今

 軽井沢の森の沢山の植物達、知らなかった頃は通り過ぎてしまっていたウバユリですが、今は見つける度に「わあ、ここにもウバユリが」と心の中で歓声を上げています。

 今年も、長い眠りから目覚めたウバユリ達が花芽を持ち始めました。開花は、7月末から8月初めにくらいになるでしょうか。昨年は、花の時に訪れることが出来ず、たった一輪待っていてくれたウバユリと儚い時間を過ごしました。

 今年は、沢山の森の妖精たちとお互いの時間を共有出来ますように・・・。人間にも植物にも、時は儚いものなのですから。

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2013年

6月

27日

テンナンショウ

 昨年の秋、軽井沢の散歩道で出合った実の正体がようやくわかりました。久しぶりの軽井沢、秋の実に出合った場所で咲いていたのはこのようなシックな花でした。名前は「天南星」と書いて「テンナンショウ」、緑の花が咲くこの種類は「青天南星」のようです。

 でも、ユキモチソウやマムシグサなどサトイモ科のテンナンショウ属の似た花もあるようなので、正確なところは不明のままです。花ではなく葉が変形した仏炎苞が特徴で、このテンナンショウ達の実は皆同じ感じでトウモロコシ状です。

 7月も間近な軽井沢の森、色々な種類のテンナンショウが自生しています。秋には、沢山の実が色づいていく様が見られることでしょう。

 ただぼんやり眺めていた植物達ですが、その一つ一つを知っていくと、散歩もまた少し味わい深くなるような気がします。もちろん、今年もまたウバユリも物語を紡いでいます。

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2013年

6月

26日

peperoncino娘

 南イタリアの旅をプレイバック出来ないままに、6月も終わりに近づきつつあります。キッチンに置こうと思って購入した陶器のpeperoncino娘(勝手に名づけました)も、ようやくディスプレイすることが出来ました。ピリリと辛い、陽気なイタリア娘です。

 peperoncino柄のスカートの下が開くようになっていて、中にカットした唐辛子が入っています。今度の休日には、peperoncino(唐辛子)、Aglio(にんにく)、Olio(オリーブオイル)のパスタでも作ってみましょうか。この他にプラスするのは塩だけ・・・、シンプル過ぎて逆に難しそうです。

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2013年

6月

23日

青い感性を

 締め切りまであと2週間ほどとなった課題と6月の曇り空、日曜日といえども、時間のある限りパソコンに向かわなければならない状況に気分は重くなるばかりです。そんな時、ほんの少しの時間でも南イタリアのどこまでも青い空と海を思い出してみましょう。今日は、アマルフィの海と空。

 記憶の中では、どこまでも続く青い空と海です。今、取り組んでいる課題に感性は邪魔になるばかりですが、敢えて「青の感性」を研ぎ澄ませて、論理的思考と感性をコラボさせてみたい・・・という誘惑に駆られています。時が経過した時に、活字として残ることになる冊子、そしてこの課題に取り組んだ日々をアマルフィの青い海と空と共に愛おしく思い出せますように。

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2013年

6月

16日

伝説の地ポジターノ

 南イタリアの旅から10日ほどが経ちました。二つの日常へと舞い戻った今、思い出すのは、やはりイタリアの青い空と海。アマルフィ海岸は、栄光と伝説を秘めた世界一美しい海岸、「青い記憶」の表紙を飾るに相応しい場所です。

 ギリシア神話の英雄ヘラクレスが、愛する妖精の亡骸を埋めた世界一美しい場所、アマルフィ。そして、このポジターノは、海の神ポセイドンがこの地を贈った愛する妖精、パジテアの名に由来するという伝説の街。

 世界一美しい海岸線にあるアマルフィとポジターノの間はわずか16キロ、でもその趣は少しだけ違っているような気がします。ソレントからアマルフィ海岸を目指して行き、最初に出合った街ポジターノは、潮騒の街といった素朴な印象。そして、あまりに有名なアマルフィは、お洒落なリゾート地といった風情。

 夫と二人眺め続けたこの素朴なポジターノの風景は、イタリアの青い空と海と溶け合って「青い記憶」となりました。

 

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2013年

6月

13日

イタリアの果物屋さん

 大阪は37度を超えた所があるようですが、関東地方はじめじめとした梅雨らしい天気が続いています。灰色の空にシンクロするように何だか気分も憂鬱になってしまいそうです。それはいけません。元気を出しましょう。

 元気の出る色と言えば、ビタミンカラー。イタリアで見かけた果物屋さんは、ビタミンカラーで溢れていました。この果物屋さんのディスプレイを見ただけでhappyな気分に。日本のスーパーに並んでいる果物達と種類はほとんど変わらないのに、この雰囲気の違いは何でしょうか。

 これといってお洒落なディスプレイではありません、というよりむしろ、ただ並べただけの素朴な店先です。今、収穫してきたばかりといった風情で並べられている果物達、大きさも形も様々です。

 それに比べ、日本のスーパーは、徹底した品質管理が前面に出ている感じです。果物もラッピングされていることが多いような気がします。すっかりそれに慣れてしまったから、この素朴な果物屋さんの店先が、何とも新鮮に見えるのでしょうか。

 

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2013年

6月

10日

Napoli fortuna mia

  ナポリの朝、期待していたイタリアンブルーの空というわけには行きませんでしたが、「ナポリを見てから死ね(Vedi Napoli, e poi muori)」という諺があるほど風光明媚な街です。雲に覆われた少しシックな色彩のナポリも、これから始まる「青の記憶」の旅の序章に相応しいのかもしれません。

 バスから降りて、見下ろす早朝のナポリ湾。想像していたより肌寒く薄いコートが手放せません。それでも6月、吹く風は頬を優しく撫で、「Napoli fortuna mia・・・」と謳われた懐かしいメロディーが甦りました。

 美しく明るいメロディーと深く垂れこめる雲。和することのない二つはナポリの光と影の象徴でしょうか。高い失業率と貧困、そこから派生する犯罪。美しい景観の陰に隠れたもう一つのナポリの存在。すべてのものに光と影があることを忘れてはいけないと吹き抜ける風がそっと耳元で囁きました。でも、今は、南イタリアの陽光をたっぷり浴びたい・・・。

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2013年

6月

09日

「青い記憶」へ

 二つの日常を行き来する日々で蓄積した疲労を捨て去るべく、旅に出ました。6月の1週目という日程優先で、どちらかというと行先は二の次でしたが、南イタリアへの旅は、「青い記憶」となりました。「青い記憶」となった南イタリアへの旅をしばし辿って行くことにしましょう。

 中部国際空港からフランクフルト、ミュンヘン経由で、ナポリ空港に着く頃は、夜もだいぶ更けていました。南イタリアの青空と陽光ではなく、ナポリの宵闇に迎えられた旅の始まりです。

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