2013年

5月

31日

白い追憶

 昨日からの雨も上がり、今朝はカーテンの隙間から差し込む朝陽で目覚めました。梅雨の晴れ間の爽やかな一日になりそうです。気がつけば今日で5月も終わり、明日からはもう6月です。

 今日朝一番に出合った花は、ドクダミ。こんなに可憐なのに、ドクダミという名前は少し可哀想な気がしますが、毒や痛みを和らげるということに由来しているようです。そして、この可憐な花姿に似合う「白い追憶」という花言葉を持つことを知りました。日常のささやかな歓びです。

 日常のささやかな歓びを少しずつ積み重ねて、日々の力にしようと努めていますが、どうしようもなくなって日常から逃避したいことも。明日から少し日常を離れて、私の「白い追憶」の時を過ごそうと思っています。

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2013年

5月

29日

貴婦人の微笑

 梅雨のはしりでしょうか、朝から雨になりました。雨音を聴きながら目覚める朝というのも何だかとても久しぶりのような気がします。小牧も確か雨のはず、この雨でアンジェラもすっかり散ってしまうことでしょう。

 終わりがあれば、始まりも。品種名はわかりませんが、今年も事務所の薔薇が咲きました。慌しい5月、蕾が膨らんでいることにさえ気づいていなかったので、突然の開花にびっくりしました。カップ咲き、房咲き、つる薔薇のアンジェラに比べ、この薔薇は、正統派といった印象です。たった一輪咲いただけですが、辺りの雰囲気を一変させました。

 香りも、スイートなアンジェラとは違って、甘さ控えめな大人な香りです。幻の青い薔薇に似たこの薔薇、今朝は、雨の中どんな様子で私達を迎えてくれるでしょうか。貴婦人の微笑のような高貴な美しさに思わずひざまづいてしまいそうです。

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2013年

5月

26日

休日の午後

 日曜日の午後、久しぶりに鈴木重子さんのアルバムを聴いています。囁くような歌声は癒しそのもの、明日への力が体の奥底から蘇ってくるようです。早朝の桃花台の散歩で出合ったハコネウツギというシックな色合いの花の記憶と歌声が共鳴して、穏やかな日曜日の午後が過ぎて行きます。

 優しい歌声と花色に身を任せ、何も考えないでのんびり、ぼんやりとしたいところですが、締め切りまで2か月を切った課題が目の前に。重子さんの歌声は、優しいだけではなく、体の底から湧き出てくるような力強さがあります。そして、ハコネウツギは、白から少しずつ色を変えていく不思議な力を持った花。

 重子さんの歌声とシックな花色のグラデーションに背中を押されて、のんびり、ぼんやりしつつも、課題に取りむ午後です。

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2013年

5月

25日

名残の時

 満開の時から1週間が過ぎ、今、我が家のアンジェラは名残の時を迎えています。風が吹く度に、花びらが舞い散っていきます。 最初の一花に心躍らせた出合いの時。そして、散りゆく花々。今年も別れの時がやって来ました。

 花の時をもう少しだけ楽しみたくて、最後の花々をグラスに集めてみました。短くも美しく燃え、花の時はやがて終わりを告げます。何だか切なくなってしまいましたが、来年また花開く時がやって来ます。

 名残の時をアンジェラと共にもう少しだけ楽しむことにしましょう。

 

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2013年

5月

22日

紫露草

 雨上がりの朝、紫露草が咲き始めていることに気づきました。まわりはまだ蕾ばかりなので、この花が最初の一花でしょうか。開いた花の命はわずか一日という短命、朝開いた花は夕方には萎んでしまうようです。

 たった一日のために一年をかけて咲く。何だか切ないような気もしますが、命の最高の輝きかもしれません。この一花は、夕べには萎んでしまっても、明日の朝には次の花が咲いて、命は脈々と繋がっているのですね。

 ぼんやりと見ていたら、葉の上の水滴がころころと下に落ちて行きました。朝陽をうけた小さな水滴が美しく輝き、今日も一日が始りました。

 

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2013年

5月

19日

Time goes by

 つかの間の休日、疲れ気味の心身を満開のアンジェラが優しく包んでくれて至福の時。このまま時が止まったらいいのにと5月のアンジェラに包まれながら思ってみても、時を止めることは出来るはずもありません。

 日曜日、朝はまだ晴れていますが、天気予報では夕方から雨です。アンジェラの満開の花を散らしてしまう雨になってしまいそうです。今年もこれまでと同じように私と家族を優しく包んでくれた2013年のアンジェラに感謝を。一枝に沢山の花が咲くアンジェラ、その一枝だけを小さな花瓶に挿して、アンジェラに包まれた至福の時をもうしばらく楽しむことにしましょう。

 金曜日の深夜に帰宅する頃には、アンジェラはどんな様子になっているでしょうか。

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2013年

5月

17日

みかんの花咲く頃に

 今年もみかんの花咲く頃となりました。実家のみかんの木も柔らかな新芽が伸び、そこに小さな白い蕾をつけ始めたと思っていたら、もう沢山の花を咲かせています。慌ただしい日々に埋もれてしまっていると、身近で咲いている花々にさえ気づかないことがあるかもしれません。

 そうでなくても、人生の中で出合うことができる花々は限られています。運よく出合うことが出来た花々とは、心を通じ合わせて行きたいものです。朝陽に輝く純白のみかんの花が、ピュアな心を忘れないでと励ましてくれているようです。

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2013年

5月

16日

Oriental beauty

  1か月前はまだ硬い蕾だった芍薬がようやく花開きました。八重咲きの濃淡ピンクがとても華やかな雰囲気です。和の趣を持つ花というイメージをこれまで漠然と持っていましたが、圧倒的な存在感は、東洋の美しさを象徴するOriental beautyといった風情です。

 シノワズリな雰囲気の花瓶にこの花をたくさん活けて、中国茶の東方美人を頂いてみたいものです。そういえば、去年台湾で買ってきた東方美人茶もまだ未開封ですし、白磁の中国茶器セットも未使用のままでした。Oriental beautyに囲まれたお茶の時間、今の私にとっては、手が届きそうで届かない夢の時間かもしれません。

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2013年

5月

14日

花から実へ

 つい先日まで花が咲いていたような気がする花梨ですが、もうその実を膨らませようとしています。花だったことを物語っているのは、めしべ、おしべとがくくらいしかありません。咲いた花の数と同じくらいの小さな実がなっています。

 でも、秋になって収穫するほどに熟する実はほんのわずかです。春に咲いたピンクの花が初夏に実を結び、夏から秋にむかって実を膨らませ、花梨独特の芳香を漂わせるまでに熟するには、自然とのたたかいの連続なのかもしれません。

 カラカラに乾いた空気と真夏の陽射し、台風・・・、厳しい自然に勝利し生き残ったものだけが、成熟した実となって花梨の香りという勲章をもらえるのでしょうか。これまで収穫の時しか目を向けることがなかった花梨ですが、その実を成熟させていくことがこんなに大変なことだったとは。その時まで、そっと見守っていきたいものです。

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2013年

5月

12日

馥郁として

 雨の土曜日から青空の日曜日になりました。雨水をたっぷりうけたアンジェラの蕾達は一気に目覚めたようです。5月の薔薇は、鉛色の空よりも青空が似合っています。昨日は雨からその身を守るように開き始めた花々を閉じていましたが、朝陽と共にその花びらを開きました。

 まだ、三分咲きくらいですが、朝の爽やかな空気の中、馥郁とした香りが一面に漂い、疲れ気味の心身にじわっと浸みこんで来ました。薔薇にこの香りがなかったら、薔薇は薔薇でないかもしれないと思えるほどです。薔薇が愛されて来た理由は、美しい花姿だけでなくこの馥郁たる香りを持っているからでしょうか。

 この馥郁たる香りから1週間分の、いいえ、1年分の鋭気を貰えるような気がします。

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2013年

5月

08日

Lily of the valley

 今年も鈴蘭が可憐な白い花を咲かせる頃となりました。Lily of the valleyという英名も可憐な花姿にぴったり、山の谷間にひっそりと咲いているというイメージが膨らんでいきます。『純潔』『純愛』『幸福の訪れ』『幸福の再来』などの花言葉も、可憐な花姿と共鳴していくようです。

 でも、こんな可憐な姿からは想像もできないほどの猛毒を持っているとは驚きです。じっと眺めるだけにしてね・・・という鈴蘭からのメッセージかもしれません。

 

  

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2013年

5月

06日

薔薇咲き初む

 連休も今日で終わりです。明日からの仕事に備え、今日のお昼には群馬へと出発しなければなりません。久しぶりにゆっくりと家族4人の時間を過ごすことが出来ました。それぞれがリフレッシュしてまた慌ただしい日常へと帰って行きましょう。

 始まりがあれば、必ず終わりはある・・・、旅の終わりの切ない気持ちがふと蘇って来そうになりましたが、そんな切なさはどこかに置き忘れて来なさいという神様からの素敵な贈り物。愛しの薔薇アンジェラが、一輪だけ花開いてくれたのです。荒れ果てた庭には似合わないけれど、少しだけ綺麗になった庭に、アンジェラが一輪美しく輝いています。

 私の小さな旅立ちを見送ってくれて、ありがとう。笑顔で慌ただしい日常へと帰って行けそうです。今年もまた出遇うことが出来た愛しのアンジェラ。週末に、咲き揃ったアンジェラを見るのが今から楽しみです。

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2013年

5月

04日

My Dream Garden

 今年で3回目を迎える春日井緑と花のフェスティバルに行って来ました。春日井緑化植物園は、2月、それとも3月の初め以来でしょうか。枯葉色に埋もれている2月、梅一輪とかすかな春の気配を求めて、寒風吹きすさぶ中何度か出かけて行ったのが随分前のような気がします。

 季節は巡り、緑の美しい5月です。カラフルな花々も其処此処でその命を輝かせています。ここ何年か日々の手入れが出来ない状態の我が家の庭は、今は宿根草と緑だけの庭・・・。かつてのDream Gardenも今は昔、雑草がはびこって荒れ果てた庭になってしまっています。これではいけないと家族4人で、半日かけて庭の手入れをし、少しだけ綺麗になりました。

 今はここをDream Gardenにする時間と心の余裕はありませんが、いつかまたMy Dream Gardenを造り上げて行きたいものです。春日井緑と花のフェスティバルで展示されていたミニガーデンは、お気に入りの緑や花々、ガーデン雑貨等が散りばめられているMy Dream Gardenそのものです。いつかまた必ずMy Dream Gardenを。

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