2012年

8月

30日

昼顔

 空き地に咲く昼顔、雑草の逞しさと野の花の可憐さをあわせ持っているような雰囲気です。薄紫色と薄桃色を混ぜ合わせたような優しい色合いで、可憐な花姿ですが、雨も降らず砂漠と化したような空き地で逞しく繁茂しています。

 一粒の種がこれだけ沢山の花を次から次へと咲かせていく・・・灼熱の太陽にも負けない雑草の逞しさ。霜柱の冬の日を地中でじっと耐え、炎天下に涼しげに咲く昼顔の花。踏みつけられても更に強く逞しく咲く花々。

 こんな逞しく可憐な昼顔に恵みの雨が降るのはいつになるのでしょうか。

 

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2012年

8月

21日

木苺の実

 夏休みもあっという間に終わり、また日常の生活が戻ってきました。厳しい残暑から逃避したくなる日々、涼風が吹き抜けていった軽井沢の散歩道の記憶が体のどこかに残っていないか思わず探してしまいました。

 私達人間には長い単調な夏でも、植物達にとっては、刻一刻と変わっていく夏という季節です。軽井沢の短い夏、精一杯その命を輝かせている植物達の姿。ついこの間見た純白の木苺の花が、いつの間にか実を結び、赤く熟していました。

 木苺の時間と、私が過ごしている時間が同じとは思えないような花から実への変化です。純白の花が赤く熟れた実に・・・私も決して日々無為に過ごしているわけではありませんが、時間をもっともっと大切に使わなければと思った夏の日の夕暮れです。

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2012年

8月

15日

野の花に

 今年のウバユリの花は咲き終わってしまいましたが、ウバユリの命が終わってしまったわけではありません。実が熟して、命をしっかり繋げていく・・・花だけでなく、そんな様子をそっと見守っていきたいと思った朝、またひとつ名も知らない白い野の花に出合いました。

 8月に軽井沢に咲く白い花、ミヤマガマズミという花のようです。晩秋になると、実が赤く熟し食べることもできるらしいミヤマガマズミです。白い花が、青い実を結び、その実がやがて赤く熟していく・・・四季の移ろいとともに変わっていく植物達の姿に、自分自身をそっと重ねてみました。

 歳を重ねていくことの意味を、野の花に教えてもらったような霧に包まれた朝でした。

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2012年

8月

13日

桜のレリーフ

 軽井沢で、桜のレリーフの小さなアンティークの棚に出合いました。横の立板には、桜の縁取りだけでなく鳥や木々も彫られています。精巧な軽井沢彫りとは少し趣が異なってラフな感じですが、それが逆にイマジネーションを刺激します。

 いつ頃のどこの物か不明なため、ショップのオーナーが格安にしてくださいました。和の桜がモチーフなのですが、暖炉のあるリビングにぴったりです。まるで以前からそこにあるようにアトリエのリビングに馴染んでいます。

 2列3段高さ80センチ横30センチの小さな棚、この6つの小さな空間に何を飾りましょうか。新しい楽しみがまた一つ出来ました。乾いた布で磨いていますが、オーナーが胡桃の実を布に包んで拭くと艶が出ると教えてくださいました。胡桃の油分、なるほど天然のオイルです。

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2012年

8月

11日

待っていてくれた花

 ようやく夏休みになりました。軽井沢に咲くウバユリ、今年は花の時に訪れることが出来ずとても残念に思っていました。それでも、最後の一輪を探し求めて朝の散歩へ。

 いつものウバユリの咲く森は、もうすっかり花は終わり、実になってしまっていました。遅かった・・・とわかっていても、やはりとても残念です。あの可憐な森の妖精たちに今年は会えなかったのですから。

 重い足取りで、いつもと違う道を通って帰ってきました。何かに導かれるように曲がった小路へと。そこに、まるで私を待っていてくれたかのように二輪のウバユリが咲いていました。

 ありがとう。私を待っていてくれた森の妖精に心からのありがとうを捧げました。来年もまた会えますように。

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