2012年

5月

31日

麗しの薔薇に

 解決しなければならない問題を棚上げにしたまま、とにかく前へと進み続けてきましたが、5月の最後の日、ようやく解決への糸口が見えて来ました。時間は無駄に経過するものではなく、時間が経過することによって問題が凝縮され、bestではないけれども、betterな答えが導き出されてきたように思います。

 ここに至るまでの辛い道程は、きっぱりと忘れて新たな一歩へと進んで行きましょう。そんな決意をした日、夕闇が迫る時刻になってしまいましたが、どうしても麗しの薔薇に逢いたくなりました。ピエールドロンサールのたおやかな美しさをたとえ一目だけでもと黄昏の径を急ぎました。

 そして、ようやく麗しの薔薇に会うことが出来ました。黄昏時のピエールドロンサールは、昼間とはまた少し違った雰囲気です。たおやかに見えて、芯の強さを秘めた麗しの薔薇。願わくば、そんな薔薇のように生きていきたいものですが・・・。

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2012年

5月

29日

麦秋

 5月も 終わりに近づき、あちらこちらで田植えや水田などが見られるようになりました。それとは対照的に、最近ほとんど見ることが出来なくなった田園風景が麦畑です。国産の小麦粉も普通には手に入れることが出来ない貴重品になってしまったようです。

 群馬の農村地帯でもあまり見かけることのなくなった麦畑ですが、今日、刈取り間近の麦畑を発見しました。辺りは、初夏の緑でいっぱいなのに、麦畑だけは秋の色に包まれています。初夏の今頃の麦刈りの頃を「麦秋」ということを思い出しました。

 まだ「麦秋」などという言葉があるということも知らなかった無邪気な子供の頃、こんな畦道でクローバーの冠を作ったり、四葉のクローバーを探したりしていたものです。その頃から幾歳月、失ってしまった無垢な心をこの畦道で拾い集めることが出来たらいいのにと思うような懐かしい風景です。

  

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2012年

5月

28日

So sweet!

  薔薇の季節なのに、家にずっといることが出来ない日々。週末帰宅した時は、もう散ってしまっているのではと案じていましたが、ちゃんと私を待っていてくれました。

  So sweet! まるで心を持っているような愛しの薔薇アンジェラに、感謝の気持ちを込めて、So sweet!と伝えましょう。

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2012年

5月

25日

一輪の薔薇

 事務所の駐車場の奥まった所に、薔薇が一本だけ植えられています。40年もこの場所で事務所を構えてきた叔父が叔母と共に植えた薔薇です。見る人もあまりないような場所ですが、今年も一輪の薔薇が花開きました。

 気がつけば、叔父が亡くなってもう4か月が経過しています。怒涛のなかで仕事を引き継ぎ、様々な問題に直面してきました。乗り越えなければならない様々な問題も、一つ一つ解決していくしかありません。それでも、周囲の協力で少しずつ前に進んでいるような気がします。

 幻の青い薔薇を彷彿とさせる薔薇、青の色素を感じさせるパープルピンクの薔薇一輪。たった一輪の薔薇です。叔父の魂が美しい一輪の薔薇となって、事務所に舞い降りてきたのかもしれません。どうぞ、これからも私達を見守っていてください。

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2012年

5月

24日

菖蒲

 いつの間にか萌え出でるような新緑が落ち着いた緑に変わり、百花繚乱という言葉がぴったりの季節がやって来ました。庭に咲く宿根草達だけではなく、それぞれの家の前に置かれたプランターや花壇に咲き誇る色とりどりの花達。美しい花々の競演に心躍ります。

 美しい花達を堪能したいと、久しぶりにご近所をぶらっと歩きながら、咲き誇る花々を眺めて来ました。赤、オレンジ、黄色、ピンク・・・。沢山の色の花達を見過ぎたのでしょうか、何だか少し疲れてしまったような気がして帰路につきました。

 「美しい」と感じる許容範囲を超えてしまうほどの溢れる色彩、色の洪水に押し流されながら家に辿り着きました。溢れる色彩に疲れ果てた私を、そっと迎えてくれた緑と青の群れ。菖蒲、その楚々とした姿に、脳裏に交錯している色の氾濫も静かにフェードアウトしていきました。そして、今日、記憶に残ったたった一つの花は、この菖蒲(あやめ)でした。

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2012年

5月

23日

木漏れ日から

 21日の金環日食、観察グッズの用意はしませんでした。でも、せめてその雰囲気だけでも体感したいと思い、木漏れ日をじっと見つめていました。いつもと違うやわらかな朝の光が降り注ぐなか、木漏れ日のなかに無数の輪が浮かび上がりました。

 優しいグレーの木漏れ日に浮かぶ無数の光の輪、風にそよぐ木々とともに光の輪達も揺らめいています。なんの予備知識もなく、こんな光のファンタジーに遭遇したら、どんな気持ちになったでしょうか。こんな場面に遭遇した昔の人達の想いは・・・。

 宇宙の神秘を感じる時、果てしない宇宙と小さな小さな存在である自分自身。思い戸惑っていることも、なんて些細なことなのだろうと思ってしまいます。でも、今この時、ここに生きていることこそが神秘です。だからこそ、精一杯生きていかなくてはと感じた朝でした。

 

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2012年

5月

20日

欅の新芽

 軽井沢の欅も、ようやく新芽が出揃ってきました。ベランダ越しのキャンバスが緑一色になる日も間近です。今年は、どれだけこのベランダからこの緑を見ることができるかわかりませんが、この場所でしばし羽を休め、日常へと羽ばたいて行こうと思っています。

 常緑樹は1年を通して美しい緑を楽しむことができますが、落葉樹は、四季の移ろいを感じることが出来るので、ついつい感情移入をしてしまいます。このベランダ越しの欅とともに、今年も軽井沢の四季を楽しんで行くつもりです。

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2012年

5月

18日

緑の風を

 事務所の玄関横のスペースは、グレイッシュな白の壁が続いています。すっきりと何も置かないのも潔くそれなりに美しいのですが、無機質な空間になってしまっていました。無機質な空間に潤いを与えるのは、緑しかないでしょうということで、準備を進めてきました。

 火曜日、花屋さんにお願いしておいたオリーブや緑の苗達が届きました。オリーブは、1本では結実しないということなので、違う品種を2本ずつ植えた方が良いとのことです。寄せ植えには適さず、単独で植えた方が良いらしいオリーブですが、敢えて寄せ植えにしてしまいましたが、さて・・・。

 霧雨の降り始めた夕方でしたが、5つのコンテナを一気に完成させてしまいました。久しぶりに触れる土や植物、仕事の疲れが癒されていくような不思議な時間を過ごすことが出来ました。無機質な空間を吹き抜けていく緑の風になって、私達に安らぎと潤いを与えてくれますように。

 

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2012年

5月

16日

カーネーション

 母の日の翌日、偶然立ち寄った花屋さんの店先で、パープルがかったピンクのカーネーションの鉢植えに出合いました。母にはプレゼントを贈りましたし、私も子供達からプレゼントを貰っています。1日遅れのカーネーションを今更買うこともないかしらといったんは思ってみたものの、美しい花色に心惹かれ、その場を立ち去ることができませんでした。

 1日遅れのカーネーション、いつまでも娘としての時を過ごさせてくれている母に、感謝の気持ちを込めて贈りましょう。今年は、母の日のプレゼントとして、グレイッシュなパープルピンクの薄手のジャケットを贈りました。

 母の日のプレゼントを贈ることが出来る幸せをそっと噛みしめながら、家路を急ぎました。花を片手に少しはしゃいだ声で「ただいま♪」と言うと、いつもと同じ母の声が「お帰り」と言ってくれました。「いつも、ありがとう、お母さん」

 

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2012年

5月

13日

愛しのアンジェラ

 天候不順だった今年のゴールデンウイークですが、その終わり頃にようやく、蕾が膨らみ始めました。そして、今、薔薇の季節が始まろうとしています。咲き始めの心躍る時です。

 沢山の薔薇があるのに、たったひとつの薔薇アンジェラ、貴女に出合えたこと、我が家の庭に根づいて毎年美しい花を咲かせてくれること、心からの感謝を捧げます。

 アンジェラの芳しい香り漂う午後の庭で、爽やかな5月を満喫することにしましょう。陽の光を浴びて、薔薇色に輝く愛しのアンジェラ。そんな貴女が運んでくれる薔薇色の時が愛おしくてなりません。

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2012年

5月

12日

君子蘭

 実家の玄関に10鉢以上ある君子蘭、4月の終わりにはまだ蕾でしたが、ようやく咲き揃いました。祖父が慈しみ育てていた君子蘭です。祖父が亡くなってから20年近く経ちますが、祖父の君子蘭は毎年咲き続けています。

 光沢のある肉厚な葉は、一年中深く美しい緑を保ち、私達に緑の安らぎを与えてくれます。そして、5月、オレンジ色の存在感のある花を咲かせます。高貴な花という意味から君子蘭と名づけられたとか。

 孤高の人、毅然として常に自己研鑽に励み、病にさえ立ち向かう強い精神力を持った祖父でした。そんな祖父がこの花を慈しんだことは偶然ではないような気がします。

 夕暮れ時の仄暗い実家の玄関に光を灯しているような君子蘭、祖父が懐かしく思い出されます。今の私を見て、祖父はどんな言葉を投げかけてくれるでしょうか。何も言わずにただそっと見守ってくれるだけかもしれません。

 風に揺れる葦のような今の私にとって、君子蘭の毅然とした美しさは眩しいばかりです。でも、いつか君子蘭のように毅然と佇むことが出来ますように・・・。

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2012年

5月

08日

5月の爽やかな風を

 事務所の5月のアレンジは、アマリリスにしてみました。「♪調べはアマリリス♪」というメロディーがどこからともなく聴こえて来そうな可愛いアマリリスです。グリーン&ホワイトは5月の爽やかな風をイメージして。アマリリスの花の妖精も、どこかに隠れています。

 無機質な事務所ですが、床を改装したり、お花を飾ったりと少しずつ私色になりつつあります。外回りには寄せ植えをと、外壁と同色のグレーがかった白のコンテナを5つ買いました。オリーブの木と、葉色葉形の違った色々なアイビー、レースラベンダーをお花屋さんにお願いしてあります。

 オリーブの木にレースラベンダー・・・、少しだけ南フランスという雰囲気でしょうか。訪れてくださる方々や職員にはもちろん、通りすがりの方々にも爽やかな風を届けることが出来ますように。といっても、まだ植物達も届かず未完成、完成イメージだけが独り歩きしてしまっています。

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2012年

5月

06日

一輪の花に

 連休も今日で終わり、またそれぞれの場所へと帰っていく時になりました。家族が揃う時を迎える心弾む気持ち、そして、終わりの日の少し切ない気持ち。以前、夫が大阪に単身赴任していた時は、送る側でしたが、今は、私が送られる側になりました。

 今日は、長野経由の新幹線で軽井沢まで、今日は軽井沢泊で明日朝群馬へと。しなの鉄道の中軽井沢駅から歩いてマンションに向かいました。連休最終日、道路は渋滞していると思いきや、閑散としています。28日に軽井沢から小牧に向かった時は、混雑していたのに・・・。

 心弾む旅の始まり、そして何だか、もの悲しい旅の終わり。心の風景と街の風景が交感して、切なさが胸に拡がっていきます。切なさに呑み込まれてしまわないよう、いつもの散歩道へ。そこで、見たこともない可憐な白い野の花に出合いました。

 明日からの平日は父母の娘としての時を過ごすことが出来ます。そして、週末は、妻として、母としての時を過ごすことが出来ます。もの悲しいとか、切ないとか言っている場合ではないでしょう、二つの時を過ごせる幸せを噛みしめなさいと、たった一輪だけで咲いている白い野の花に叱咤激励された夕暮れ時です。  

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2012年

5月

05日

ベランダガーデンに

 連休も残り少なくなってきました。「花と緑のフェスティバル」開催中の春日井緑化公園に行ってきました。期間中の土日祭日は、ガーデン雑貨や花苗などのお店が特設されます。いつもはゆったりと頂くハーブティーとスコーンですが、今日ばかりは、心はガーデン雑貨のもとへ。

 今年は、素敵なガーデン雑貨に出合うことができるでしょうか。昨年は、クラシカルなコンテナが沢山あって、迷いに迷って結局何も購入しませんでした。今年こそ、素敵な出合いがあるはずです。

 軽井沢のベランダガーデンをリファインできる何か素敵なものが無いかしらと見回すと、ありました!家に帰って、梱包を解いて家族に見せると皆「はあ!?何これ?」という反応でしたが、これは運命の出合いです。とってもお洒落な水栓オブジェです。

 夫が車で行くときに持って行ってくれることになりました。シックな裏庭の風情をベランダに運んでくれそうです。雨風で少し錆びたりするとさらに素敵なオブジェになるのではと楽しみにしています。

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2012年

5月

04日

刺繍の花

 家族4人揃って過ごすことが出来る貴重な連休も終わりに近づいてきました。揃ってといっても大人4人、この自宅からそれぞれの場所に出かけて行き、また戻ってくる・・・そんなかつての日常のような家族の時を過ごしています。

 連休の前半に行事は集中させ、後半はのんびりしつつ普段出来ない家事をと計画していましたが、雨で少し予定が変わってしまいました。それでも、結婚記念日、お友達ご夫妻と4人での食事会、夫と久しぶりのゴルフなど、前半の予定は無事終了しました。

 昨日は、久しぶりに我が家での一人の時間。冬物と夏物の入れ替えをしました。普段着、仕事用のスーツ、シャツやブラウスは必需品です。必要ではないかもしれない、無くてもいいかもしれないけれど、一目惚れした少し贅沢な手刺繍のジャケット、見るたびに胸がときめきます。

 芸術をまとっているような贅沢な気持ちを味わうことが出来る洋服になかなか出合うことはありません。年に2回くらいしか着る機会はありませんが、いつまでも大切に着続けたいと思っています。

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2012年

5月

02日

緑の季節

 5月、緑の美しい季節になりました。遠くの山々も単色の緑から様々な色合いの緑が混じり合い、日々その色合いは変化しています。自然は、一体どのくらいの緑を持っているのでしょうか。無限の色合いのGreen Pallet で彩色されていく5月の山々。そんな美しい緑の季節を少し立ち止まって楽しんでいます。

 一日たりとも同じ表情が続くことない新緑の山々。私達人間の毎日も、本来は変化の連続のはずです。日常の繰り返しの中に埋没してしまって、見過ごしてしまいがちですが、二日と同じ日はないことを忘れずに日々を過ごしていきたいものです。

 

 

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