2011年

10月

31日

夜空の星を

 今日は、10月の最後の日、そして1週間の始まりの日です。 明日からは、もう11月です。今年も、あと2か月・・・。今年はいつもの年に増して、「時の流れ」が早いような気がします。というよりも、今までとは違う時間が流れているように思えてなりません。

 今日は、夜、会合がありました。歩いて行ける距離なのに、ついつい車を利用してしまうことが多いのですが、今日は、何だかとても歩きたい気分です。明日から11月というのに、まったく寒くもなく、気持ちのよい夜でした。

 暗闇は、昼間見えるもののほとんどを隠してしまうけれど、昼間見えないものを映し出してくれます。暗闇を一人で・・・いいえ、夜空に数えきれないほどの星が瞬いて、私とともに歩いてくれています。無数の輝く星を纏った私は、まるで女王のように堂々と夜道を歩くことが出来ました。

 今この時を生きているって、奇跡のような偶然の結果かもしれないけれど、とっても素晴らしいこと♪♪悠久の時の流れの中では、今という時は星の瞬きくらいはかないものかもしれません。だからこそ、今を精一杯生きなくてはと、夜空の星に誓いました。

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2011年

10月

30日

グリーン&フラワーアレンジ in ロシア

 10月も最後の日曜日になりました。新しい生活のリズムにも少しずつ慣れてきたようです。ロシアの旅の写真を整理する時間がようやく出来ました。

 ハバロフスクで泊まったのは、アムール河畔に佇む以前は迎賓館だったという由緒あるホテルです。規模的には大きなホテルではありませんが、煉瓦造りの外観と調度品の数々は、迎賓館の重厚な面影をしっかりと残しています。

 こんなクラシカルな雰囲気のホテルには、どんなお花や緑が飾られているのかしらとエントランスに足を踏み入れた時から、興味津々でした。調度品の雰囲気を損なうことなく、というよりも調度品との相乗効果でより良い雰囲気を作り上げることがグリーン&フラワーアレンジの醍醐味です。

 それぞれの場所の雰囲気にピッタリな期待を裏切らない緑を多用した素敵なアレンジばかりでした。ロシア語が堪能ならば、どんな方のアレンジかと聞けたかと思うと少し残念です。フォトギャラリーにもアップいたしました。

 

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2011年

10月

27日

石蕗の花

 葉の美しい石蕗ですが、10月も終わりに近づいて黄色の花を咲かせ始めました。タンポポに似た野の花のような風情、菊のような和の趣を合わせもった花でしょうか。

 葉が主役と長い間思ってきた石蕗ですが、やはり花を支えるという葉の役割をしっかり果たしているようです。黄色の花と葉の黄色の斑が互いを引き立ってあっています。

 お互いが主張し過ぎることなく、お互いを引き立てあう素敵な関係の花と葉。思えば、どんな花も、それを支える葉を持っていました。

 

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2011年

10月

24日

朝焼けの時

 早朝、美しい朝焼けに見送られて、群馬へと向かいました。夜と朝の間のほんのひとときだけの素敵な贈り物を頂いたようで、溜まった疲れもどこかに置き忘れてしまったようです。

 朝の素敵な贈り物に、心もじんわりと暖かくなりました。一日の始まり、そして、一週間の始まりの美しい朝焼けに、今日一日が良い日でありますように、今週一週間無事に過ごせますようにと祈りました。

 私だけでなく、家族皆が。家族皆だけでなく、この国の皆が。この国の皆だけでなく、地球上の全ての人々が。地球上の全ての人々だけでなく、この星の全ての生き物にとって良い一日でありますようにと。

 

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2011年

10月

23日

木の実いろいろ

   しなければならないことが山積みの日曜日ですが、届いたばかりの秋の木の実いろいろをしばし眺めて、11月のアレンジのイメージを膨らませました。

 9月はお月見、10月はハロウィン、12月はクリスマスと行事がありアレンジのテーマも決めやすいのですが、11月は・・・!?どうしましょう。紅葉かしらと思いつつも、忙しさと相まって何だかイメージがあまり湧いてきませんでした。

 そんな時、木彫りのリスの付いている木の器に一目惚れしました。軽井沢でもリスに出合うことができるはずです。11月のアレンジのテーマは、軽井沢の森に住むリス達の秋に決めました。

 木彫りのリスの器は、軽井沢のアトリエに置いてあるので、アレンジは11月までお預けです。リスちゃん達の大好きな木の実がいろいろ揃いました。楽しみに待っていてね♪♪

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2011年

10月

22日

柿の実

    車は群馬の実家に置いたまま、昨夜、東海道新幹線で愛知に帰ってきました。車での移動は出発時刻や乗換時間などに縛られず、荷物も沢山運べるという利点があるものの、ずっと運転しなければならないので、移動時間が休息にならないという欠点があります。頻繁な移動には、やはり電車が便利かもしれません。

 高崎から東京までぐっすり、そしてまた、東京から名古屋までぐっすりとよく眠りました。木曜日に、ご近所の柿の木の写真を撮らせていただいていたからでしょうか、子供の頃実家にあった柿の木の夢を見ました。

 今はもう無くなってしまった柿の木に登って、高い所になっている柿の実を一生懸命採ろうとしている夢です。「もう少しなのに!」とお転婆な木登り少女が言っています。木の下で、若き日の父と母が心配そうに私を見ています・・・。

 三河安城を通過しましたとの車内アナウンスが聞こえて、夢から醒めました。溌剌とした木登り少女ではなく、かなり疲れたとっても大人な私がそこにいました。

 

 

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2011年

10月

21日

季節外れの朝顔に

 実家のすぐ前の空き地の固く閉ざされた門に、季節はずれの朝顔が咲いています。夏からずっと咲いていたわけではなく、こぼれ種が秋になってから発芽し、蔓を伸ばし花芽をつけたようです。枯葉が少し目立ってきて、秋支度を始めている空き地が、少しだけ華やいだ感じです。

 空き地になってしまって2~30年くらい経つような気がします。以前住んでいたご一家のご夫妻もお亡くなりになってからずいぶん経ちます。お子様たちは、独立され遠くに住んでいらっしゃるようですが、お元気でしょうか。ご一家が懐かしく思い出されます。

 平屋のお家に生垣があって、緑の美しいお庭があったように記憶しています。夏には朝顔も咲いていたような・・・。この季節外れの朝顔は、その時の朝顔の子孫でしょうか。今は、空き地になってしまったご一家の幸せだった頃の象徴のような朝顔が、秋風に揺れています。永遠に続くことのない「今」を慈しんでいかなければと強く感じた秋の日の朝でした。

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2011年

10月

20日

椿の今は

 実家の庭で春に美しい花を咲かせ続けている椿、花の季節以外は、その他の庭木の緑と同化してしまって、あまり注目したことがありませんでした。でも、花の時に向けてそれぞれの季節を精一杯生きているはずです。秋の椿は、今どのような様子なのでしょうか。

 花を咲かせる春よりも、秋の椿の葉の色は、少し薄いような気がします。花の時は、葉の色も濃くなるのでしょうか。花が終わり次の花の時までエネルギーを蓄えているなら、そのエネルギーは、花の時に一気に!?

 花の時まで、まだ季節を越えていかなければなりませんが、すでに小さな小さな花芽がついていました。蓄積してきたエネルギーは、一気ではなく、少しずつ花の時に向かっているのですね。

 美しい花を咲かせるということは、蓄積したエネルギーの爆発ではなく、日々のエネルギーの積み重ねの結果ということでしょうか。結果を残すには、日々の努力の積み重ねが必要であることを教えられた秋の朝です。

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2011年

10月

18日

石蕗の葉

 実家の庭の築山に石蕗(ツワブキ)が植えられています。しっかりとした緑の葉が一年中美しく、和の植物ではありますが、ギボウシなどと同じようにイングリッシュ・ガーデンにも似合いそうな趣があります。西洋人が好む和の趣という感じでしょうか。存在感のある緑の葉に心惹かれます。いつか再びガーデニングを楽しむ時間の余裕が出来た時は、是非、和と洋をミックスした夢の庭の中心に植えたい植物の一つです。

 夏の雨上がりの朝、つやつやとした葉に水滴が溜まり、葉の緑が一段と濃く輝いていたのが、ついこの間のようですが、10月になり、今にも花が咲きそうな蕾が沢山ついきました。葉が主役!とすっかり思い込んでいる石蕗ですが、存在感たっぷりの葉に支えられた少し控えめな花を見る日がもうすぐやって来そうです。

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2011年

10月

17日

紅葉の始まり

   週末は愛知、ウイークデイは群馬、その合間に時間を見つけて軽井沢へ、そんな日々が始まっています。先日まで晩夏の気配が残っていた愛知の庭も、気がつけば秋の気配が。ハナミズキの実が赤く色づき、葉も紅葉し始めています。

 常緑のコニファー中心の庭に、季節を運んでくれるハナミズキ。気温の低下とともにこれから葉は一段と赤みを増していきます。やがて、冷たい木枯らしが吹くようになると、葉も実も落ちてしまって・・・。

 冬の庭、まるで、枯れ木のようにすっかり葉を落してしまいますが、命はしっかり繋がれています。冬の寒さに耐え、芽吹きの春を待つハナミズキ。季節の奏でるシンフォニーに耳を傾け、そこに、私自身もささやかなメロディを奏でることが出来るとよいのですが・・・。

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2011年

10月

14日

魔法の言葉

 何日か前の出来事です。夕方はあっという間に暗くなってしまうので、朝の散歩に出かけました。道路沿いのご近所の畑、よく手入れがされているからでしょうか、夏野菜のピーマンや茄子が10月になってもまだ収穫できる勢いがあります。

 そういえば、ここしばらく、お野菜はとっても良いお値段がついていましたっけ。これから収穫する秋野菜は、どうなるのかしらなどと思いながら、巻き始めたキャベツをカメラにおさめていました。まっすぐな葉っぱが、しっかりと巻いていく様をこれまでよく見たことはありません。これから観察できそう・・・などと思いながら。

 そこへ、一人の老婦人が通りかかりました。ご近所の知っている方かしらと思ってお顔を見ると、とっても硬い表情をされている面識のない方でした。「おはようございます」とご挨拶させていただくと、硬い表情があっという間に穏やかな表情に変わり、「おはようございます」と優しい声で返していただきました。

 やはり挨拶は、人を笑顔にする魔法の言葉♪♪と実感した朝でした。

 

 

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2011年

10月

12日

万葉の時代から

 実家の庭に名前の知らない木がありました。真ん丸ではない可愛い形の無数の実をつけているこの木は一体何という木なのでしょうか。母に聞いたら、「まゆみ」という木とのことです。真弓とも檀とも書き、弓の材料になったことから「まゆみ」と呼ばれるようになったとか。

 短歌を趣味としている母が、この木は万葉集にも謳われているのよと教えてくれました。万葉の時代から、ずっとこの国で私達と共に生きてきたこの木を、今までよく知らなかったなんて・・・。

   「陸奥の 安達太良真弓 弦著けて 引かばか人の 我を言なさむ」

 真弓という木の存在すら知らなかったのですから、もちろん、花の時は見逃しています。一体どんな花が咲くのでしょうか。来年の春が楽しみです。

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2011年

10月

11日

秋の風景

 稲刈りが済んだ田んぼ、そして畦道に咲く秋桜。こんな秋の風景は、何も考えずただぼんやりと眺めていたい・・・。

 毎日がとても楽しくてしかたがなかった子供の頃、過去を振り返ることもなく、未来などというものがあることも知らず、その時だけを精一杯過ごしていた子供の頃。1日だけでも、いえ、1時間だけでもそんな無垢な子供の心にかえって、穏やかな秋の風景を眺めてみたいものです。

 大人になっても、あれこれ考え過ぎず「今」だけを精一杯生きて行くことだって出来るのよ♪♪と吹き抜けていく秋風がそっと囁きました。

 

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2011年

10月

10日

川辺の秋桜 

 どこまでも続く黄金色に輝く稲穂は、豊饒の大地の象徴でしょうか。そんな豊かな黄金の海を眺めていると、今私自身が立っている場所の不確かさや未来への漠たる不安も、とても小さなことのように思えてくるから、不思議です。

 未来に黄金色に輝く豊饒の大地を求めるよりも、道の途中の小さな草花に目をやり、それを愛しいと思う気持ちを忘れないようにしましょう。私のこれから歩んでいく道は今大きく変わろうとしていますが、生き方は変わらないはずです。

 散歩の途中で出合った川辺の秋桜・・・、こぼれ種であたり一帯が秋桜色に染まっています。可憐な姿からは想像できないほどの逞しさを目に焼き付けて、私もこの道を歩いて行きましょう。

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2011年

10月

09日

実りの時

 稲穂が黄金色に輝き秋風に揺れています。実りの時がやってきました。黄金色に輝く稲穂を眺めていると、とても満ち足りた豊かな気持ちになります。日本人の食生活を支えてくれるお米が、今年も豊かに実ってくれて・・・。

 日本の田園地帯のどこにでも見られる秋の風景ですが、このような風景を失ってしまった場所もあるということに胸が痛みます。当たり前の風景が当たり前でなくなってしまった場所があるという事実を忘れてはいけない・・・と頭を垂れた稲穂達がそっと囁いています。

 当たり前の日々を当たり前のように過ごすことが出来ることは何と有り難いことなのでしょうか。今年の実りの時は、いつもの年とは少し違ったものになりました。黄金色に輝く稲穂達に感謝の気持ちを伝え、家路につきました。

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2011年

10月

08日

暖炉の炎

 何日か前のウイークデイ、雨にもめげず軽井沢に行ってきました。夕方到着早朝出発で滞在時間わずか12時間ですが、1泊してきました。気になっていた10月のディスプレイ~ハロウィン風アレンジ~も何とか完成し、少しホッとしているところです。

 全国的に冷え込み、軽井沢は体感的には初冬の気温でした。今年の秋初めて暖炉の出番となりました。暖炉といっても、電気暖炉ですので、震災以降のエネルギー問題を考えると、いかがなものかしらと思うのですが、手軽に暖炉の雰囲気が味わえる点は◎です。

 暖炉の前のソファに座ると、心身の疲れが一気に襲いかかってきました。疲れに身を任せ、しばし揺らめく疑似炎をぼんやり眺めていました。ようやく体も温まり、何だかホッとした頃、体の底から不思議な力が湧いてきたような・・・。

 揺らめく炎は、物理的温かさだけではなく、心を癒す何かがあるのでしょうか。火を発見した太古の時代の人類に想いを馳せた寒い秋の軽井沢の夜のことでした。

 

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2011年

10月

06日

10月 ~ハロウィンと収穫祭~

 10月のアレンジのテーマは、やはりハロウィンでしょうか。ハロウィンを少しだけ意識した「収穫祭」というイメージのコーナーを作ってみました。ロシアのウラジミールさんの畑で収穫されたズッキーニやカボチャが積み上げられていた光景は、まさに収穫祭といった風情でした。

 秋の収穫は、厳しい冬への蓄え、備えです。ハロウィンの象徴のカボチャは、日持ちも長く、栄養もたっぷり。収穫祭をイメージして大小さまざまな色や形のカボチャ(もちろんフェイクですが)をディスプレイしてみました。

 カントリーな雰囲気を出すのに不可欠なバスケットに、ハロウィンカラーのオレンジの花々を無造作に。明るいオレンジで、気分まで明るくなりそうです。

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2011年

10月

04日

Green&Green アレンジ

 大好きな緑のアレンジ♪♪です。葉の緑だけでも、形、大きさ、質感など多種多様なグリーンアレンジが楽しめますが、緑のお花が仲間入りすると、また違った世界に。  

 Green&Greenアレンジと言いましょうか、Green on Green アレンジと言いましょうか、お花の色も緑と白だけを使って、大人の男性を意識してアレンジしてみました。お花を飾ることに慣れない男性にも観葉植物の延長として飾っていただけたらという思いを込め、 花の形もできるだけシンプルなカラーなどを使いました。

 同じような材料を使ったとしても、全く同じアレンジは二つと出来ないので、出来上がったアレンジをお渡しする時は、まるで「娘を嫁に出す」時はこんな気持ち!?というような気分です。気に入っていただけることを祈りながら、リボンで仕上げをしている時は、他の雑事を忘れる至福の時です。

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2011年

10月

02日

ウラジミールさんの薔薇

 ウラジミールさんのお庭に咲く花々の中で、特に印象的だったのがこの白い薔薇。オールドローズでしょうか、ロシアの短い夏の陽ざしを浴びて美しく輝いていました。

 長く厳しい冬を耐えて、束の間の夏に精一杯の命を輝かせているこの薔薇と、ベット・ミドラーのThe Rose の最後の歌詞が重なりました。

 「どうか、覚えておいて 冬の厳しい寒さを 雪の下で耐えている種が 太陽の愛をうけて 春には薔薇を咲かせることを」

 春の優しい陽ざしの中で、これからの人生を穏やかにのんびりと過ごして行けたら・・・などと甘い考えで、まだまだ本当に厳しい冬を体験したことがなかった私です。厳しい冬を耐えて咲く薔薇を心の糧としてこの道を歩いて行こうと思っています。

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2011年

10月

01日

ウラジミールさんのお庭

 怒涛のように様々な出来事が駆け抜けていった9月も終わり、今日から10月です。ロシアの旅も、遠い日のことのようですが、まだ20日くらいしか経っていませんでした・・・。

 20日経ってやっとロシアの旅の写真を家族に見せる時間と心の余裕が出来ました。シベリア鉄道に一駅だけ乗って、ハバロフスク郊外のウラジミールさんのダーチャ(菜園付き別荘)を訪ねましたっけ。

 ズッキーニやニンジン、かぼちゃ、なす、トマトなど色々な野菜の収穫の時でした。畑もお庭も、氷点下30度にもなる冬に向けた準備を始めていました。とはいえ、お庭は、まだまだ花盛り、薔薇やダリア、 クレオメなどが美しく風に揺れていました。

 氷点下30度の凍土の中で生き抜いていくウラジミールさんのお庭の宿根草たちのように、私も怒涛の日々を逞しく、そしてしなやかに生きていかなければ・・・。

 

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